世界で最低と言われた日本人のマナー・・・が今は
6月15日ブラジルワールドカップで2対1で逆転負けを喫した日本対コートジボワール戦、その敗戦に遠く日本から駆け付けた大勢の日本人サポーター愕然としましたが、観戦を終えた後応援に使っていたブルーのゴミ袋に会場などのゴミを拾って集め出したマナーの良い姿に、世界中が賞賛の声が上がりました。
特にサッカーでは熱狂的な応援をするブラジルでは、自分の応援するチームが負けた場合物を投げ捨てたり、会場の一部を壊したりするのが日常茶飯事のお国柄にとって、日本ン人たちのその光景は“異様、不思議”にも見えたそうですが、考え方がわかったとき驚きと尊敬のまなざしで見たそうです。
日本には「旅の恥はかき捨て」、「後は野となれ山となれ」ということわざが昔からあります。
昔、まだJAが農協と言われた時代、その農協の主催する海外旅行の団体は、あまりにもマナーを守らない(下着姿でホテルを歩く、たばこを捨てる、立ションをするなどなど)ため、「日本人団体=マナーが悪い」というありがたくない言い方が外国では有名になっていました。
それにくらべて今の若者は、サッカーのサポーターは素晴らしいと思うのです。
そこで考えたのです。それはいつごろからか?、そして何が切っ掛けだったのか?
日本人サポーターのこのゴミを拾う行為は、忘れもしない浦和レッズの野人岡野選手のゴールで日本が初めてワールドカップ出場を決め、出場した1998年フランス大会から日本人サポーターたちはズ~っと続けているというのです。
日本では平成10年(1998)になる、このころに何があったのでしょうか?
話しは1年前の1997年、この年日本でも名の知れた登山家の「野口 健氏」がチョモランマ(エベレスト)清掃登山に某テレビ局スタッフと一緒に参加しました。
そこで目にした各国の登山隊が捨てていったゴミ、それも何十トンあるか分からないほど大量のゴミの山をまのあたりにして驚愕させられます。
そして、そこに参加している外国登山家たちに「最もごみを捨てているマナーがなっていない国は日本(次いで韓国、中国)だ」と言われ、さらに愕然とするのでした。
帰国した野口氏はこのことをテレビ局など各方面で報告し、「登山家は山を汚してはいけない。ゴミは持ち帰りましょう」ということを訴え、それは大きな話題となりました。
野口氏の人柄でしょうか、とくに、若者たちへの反響は強かったと記憶しています。
そして、1998年のワールドカップでのサポーターのゴミ袋持参行為が始まりだします。
たぶん、この野口氏の放送が今のサポーターや若者の行動なのだと思います。
ただし、当初はその行為を外国人は「する日本人サポーターは変なことをする」と見られたせいもあったり、それに日本国内では観戦後に身の回りのゴミを拾う行為はあまりにも当たり前すぎてニュースにもなっていなかったような気がします)
日本の若者も捨てたものじゃないですよね。
この清掃登山は今でも野口氏、国内では世界で女性初のチョモランマ登頂に成功した福島県三春町出身の登山家「田部井淳子さん」らが中心になって、その活動は行われています。
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コメント
このニュースは、素晴らしいですね。
日本のあらゆる評価が高まって行くような気がします。
投稿: もうぞう | 2014年6月18日 05:44
もうぞうさんへ
お隣の韓国と中国、何かと反日言動が多いですが、その一方で政府主導で「日本人のマナーの良さを学べ」というプロジェクトも進行しているそうです。
面白いものです。
投稿: 玉井人ひろた | 2014年6月18日 06:40
そうなんですか・・・海外旅行してもバスの運転手さんは「お客が日本人」と聞くとよろこぶんだそうです。日本人はバスを汚さないから・・・・確かに日本人はアイスクリームをバスで食べたりしないようです。その反対が中国人。確かに中国人が食べた後は皿も残っていないというほど・・・バイキングでは・・・だそうです。ところが日本人と中国人って区別がつきにくいんだそうです。中国人=マナーが悪いというのはもう、世界規模なんだそうですよ。
投稿: 山口ももり | 2014年6月18日 07:16
山口ももりさんへ
東南アジア諸国内では、韓国人がマナーが悪く毛嫌いされているそうです
投稿: 玉井人ひろた | 2014年6月18日 08:04
公園などのゴミやチリも今はどこも持ち帰るのがマナーと言うか、当たり前になってますよね。小さな事で世界中に輪が広がるといいと思います。野口氏の行動も素晴らしいですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2014年6月18日 11:41
吉田かっちゃんへ
小さなことも大勢がやると、話題になります
投稿: 玉井人ひろた | 2014年6月18日 12:05