‘小石’が育って、‘大岩’になる‘さざれ石’とは?
世界で最も短い歌詞の国歌は日本国歌で、反対にもあって最も長いのがギリシャ国歌だそうで158番まで有り、それを全部歌うと1時間ほどかかるようです。
今回行われているサッカーのワールドカップブラジル大会では、短いうえに3回だけ流れて終了してしまいした。
日本国歌の生みの親は薩摩藩出身で西郷隆盛の従兄弟にあたるも、その西郷隆盛の反乱を討伐した人物でもある、日本帝国陸軍大将・大山巌氏(妻の大山捨松氏は会津藩士の娘で日本初の女性アメリカ留学生だった人物)ですが、その当時の歌詞は2番まで有って、もう少し長かったことは7年ほど前のこのブログ「つぶやき古道」で記事にしました↓
https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2006/08/post_c27e.html
そしてその記事中では、江戸時代のころまで「結婚式の祝い唄」だったことも記載しました。
さらにその、元々のこの歌は古今和歌集に出て来る‘恋歌’です。
我が君は 千代に八千代に(※我が君よ 千代にましませ) さざれ石の 巌(いわお)となりて 苔のむすまで
↑の歌詞(※別のも有り)で、「愛しいあなたよ。いつまでもいつもでも長生きして欲しいと心から願っています」というような意味になるようですが、それを戦前は「君」を「天皇=国体」をさしてうたい、戦後は「君」は「日本国民」を指すと解されています。
それはさておき、ここに出て来る「さざれ石の巌となりて」とは「小さな石が、長い年月を経て大きくなって岩になるまで」ということをさすことなんですが、「そんなことは物理的には無いのではないか?」と、考えた人がおります。
実は、日本全国に「さざれ石」というのが祀られた神社が数多く存在していますが、その祀られた「さざれ石」はどこの神社でも大きくならず、風化によって小さくなっているのです。
これが本来でしょう。それでもそんな岩が有るかどうかを探したそうなんです。
大きくなる石、有るんです。
勘のいい方は気が付いたかもしれませんが、それは「鍾乳石」です。これは、長い長い年月を経て巨岩になり、場合によっては苔むすわけです。
ですから、君が代の巌は「鍾乳石?」と結論付けてもいいかもしれません。
ただ、鍾乳石のでき方を大昔の日本人が知っていたとしたら・・・、むしろそっちの方が驚きです
| 固定リンク | 0
コメント
同じ言葉でも時代や権力によって
いかようにも解釈がかわるものですねぇ。
憲法9条もしかり。
投稿: あね | 2014年7月12日 23:01
あねさんへ
ブッシュ前大統領だったと思いますが「日本は世界一柔軟な解釈をする国」というような言われ方をされました。
そうみられているんでしょうね。
憲法9条が有っても軍隊が存在する日本は、その通りだと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2014年7月13日 12:37
さざれ石は、ある条件下でだけ巌になる可能性があります。
と小学生の時習いましたよ。
投稿: もうぞう | 2014年7月13日 19:23
もうぞうさんへ
わたしは、そう言うのは無かったですね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年7月13日 19:53