正体不明の生き物?
きょう、郡山市に住む妹がお中元を届けにやって来てくれました。あれやこれやと、話しているうちにこんな話が出てきたんです。
「最近、庭なんかの草とりなんかしてると‘得体のしれない生物’に刺されるんだわ。その刺されたところは大きく腫れて、激しく痒くなるんだ。
刺された場所が血が出てくるし、蚊じゃない・・・近所の友達も被害に遭ってて、二人でなんだろうね?て話してるんだ。」「なんだか、判る?」
わたし、その話を聞いて、わが妹ながら呆れました。
「おまえな~。どこの‘都会の生まれ育ち’なんだ?
それは、ブヨに食われたんだろうが・・・、ブヨも知らないのか?・・子供のころよく食われたろうが・・・」
そう言われて、わが妹は口をあんぐりしていましたが「ブヨか!」と納得したようでしたが、まさか農家生まれの村育ち、すでに半世紀を生きた妹がブヨの被害が分らないとは、いやはや世の中都市化が進んでいるんだと、改めて感じました。
正式には「蚋(ぶゆ)」というハエ目ブユ科の吸血虫、我が地域では「ブヨ」と言いますが、全国的に関東では「ブヨ」、関西では「ブト」という場合が多いようですね。
ここでは、我が地域の呼び名でやっていきたいと思いますが、同じ吸血害虫でも「カ(蚊)」と「ブヨ」では、かなりの違いが有り、その違いでその場所・地域の環境まで推測できることを知っているでしょうか?
吸血の仕方の違い>
- 蚊 ⇒針のような管を差し込み血を吸う
- ブヨ⇒口で囓(かじ)り、皮膚を破って血を吸う
そのため、蚊は薄いシャツなどを着ていても刺されることがよくあるが、ブヨの場合それは無く血を吸う場所も皮膚が薄い場所のみを狙ってくるので肌を出していなければ被害を防げる。
しかし、齧るということをするため患部の腫れは大きく痛みを伴い、痒みと痛みは1週間以上、人によっては数か月続くことも有り、侮れない。(どちらの痒みも吸血時に虫が出す唾液腺物質に対するアレルギー反応)
発生生息地の違い>
- 蚊 ⇒幼虫は淀んだ水辺や、水たまり、汚れた側溝など不潔な場所を好む
- ブヨ⇒幼虫は小川や渓流で育ち、綺麗な水辺を好む
これは言い換えれば、ブヨの被害がある地域は、近くに水中生物が住みやすい清流がある、とても良い環境とも言えるし、都市化が進む場所ではブヨ被害がほとんど無いと言える理由だろう。
それはブヨの天敵がトンボであること、トンボの幼虫が清流を好むのと関係しているようだ。
都会の人が夏休みに、キャンプ場や渓流、ゴルフ場でブヨに刺されことが多くなるのも、綺麗な環境に居る証拠とも言えますが、経験した人は判るでしょうが、
あの激しい痒みに襲われたら「良い環境」などと思う人は居ないでしょう()
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コメント
当地はいませんね。
山の近くにいくといます。
水がきれいですからね。
投稿: もうぞう | 2014年7月16日 (水曜日) 19:22
もうぞうさんへ
居ないですか?街中ですから、それが普通なんでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年7月16日 (水曜日) 19:51
だにじゃありませんか
投稿: 山口ももり | 2014年7月17日 (木曜日) 10:49
山口ももりさんへ
いえいえ、100%ブヨですね。ダニは無いです。
投稿: 玉井人ひろた | 2014年7月17日 (木曜日) 11:18