植物すだれ
台風8号(ノグリー)は日本列島を縦断する予想が出されていて不安ですが、心配しても止められるわけもなく、コースを変えられるわけでもなく、ましてや消滅させることなど不可能ですし、なるようになるしかないです。
いずれにしても、この台風が通過するころを前後して、猛暑が襲ってくることは間違いありません。さらに、長雨だったところが多いので湿度の高い高温という厄介なものです。
その暑さを防ぐため「緑のカーテン」と称して蔓性の植物を家の周りや窓辺に植えているかたは、飛ばされないように対処したほうがいいでしょう。
この「緑のカーテン」というのは平成4年(1992)のエコロジー関連のキャンペーンから使われだし、全国的に広がったものらしいですが、わたしとしては認識したのは平成10年以降のズ~っと後のような気がします。
ですから、イメージとしては‘つい最近のこと’という思いでしたが、これはもっと古くから研究がすすめられていたそうなのです。
- 研究が始まったのは、昭和60(1985)年
- 研究を最初に始めたのは、名古屋市に本社を置く中部電力
- 研究課題名は「つる性植物による節電効果」
- 当初の名称は「植物すだれ」というものだった
当時、中部電力は夏に冷房のため電力需要が最も多くなる午後1時~4時に、何らかの方法で、消費電力が大きいエアコンの電力消費を抑えるやり方は無いものかと考えていたそうです。
そこで着目したのが、「植物が体の中に水分をたくわえ、葉の表面から水分を蒸散させることで植物自身が熱くならないようにしている」ということだったそうで、これを省エネ、節電に利用できないか、という研究が始まったそうです。
そしてできたのが、つる性植物をはらせた‘すだれ’、それを使って実験しエアコンの電力消費の違いを測定したところ20~30%の節電効果があることがわかったのでした。
そのことが、電力用の化石燃料の輸入価格の不安定さも問題になっていた電力業界が中心となり、政府のエコキャンペーンへと繫がって、今の「緑のカーテン」が始まったようです。
ということで、足かけで約30年ほどのもなるものだったのには驚きました。
ちょっと見てみたら、昭和60年がイラク戦争などが激化し石油供給に不安が起きていた時代であり、電力会社も電力安定供給に必死になり始めた時期だったようですね。
そして、原発の重要度も増したようですね
先ほど、イスライル軍が原子力発電所を攻撃したいうニュースが有りましたが、本当にそう言う危険性も日本国民は考える時期なのでしょう。
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コメント
今や日中でも照明をつけておく家が多いようですが、出来ることなら日中は照明なしですごしたいところです。
その考えから行くと、この緑のカーテンは部屋を暗くするという欠点があります。
今一度考えてみましょう。
投稿: もうぞう | 2014年7月10日 (木曜日) 19:26
もうぞうさんへ
葭簀も窓の奥と暗いので我が家は置くのを止めました。現代の家には合わない物が多いのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2014年7月10日 (木曜日) 21:53