捜索は終り・・・噴火の科学は始まり
今、震災や火山噴火の危険性を説く専門家の多くが‘M 9クラスの巨大地震の後に周辺の火山が噴火するケースが非常に多い’という、地震と火山噴火の連動性に注目しているらしいのです。
それは、21世紀(2001~)に入ってからM 9クラスの大地震は5回起きていますが、そのいずれも地震発生から早ければ数十時間後(翌日)、遅くても5~6年後までに近隣の火山が噴火している事実が物語っているというのです。
- 1952年のカムチャツカ地震(M 9.3)⇒3年後にベズイミアニ火山が1000年ぶりに噴火(カムチャツカ半島にあるこの火山は現在も活発な火山活動を続けている)
- 1960年のチリ地震⇒翌日にコルドンカウジェ火山が噴火
- 1990年7月のフィリピン地震(M 7.8)⇒翌年6月ピナツボ火山が噴火
- 2004年のスマトラ沖地震⇒翌年に西方にあるタラン火山が噴火
- 2010年チリ・マウレ地震(M 8.8)⇒翌2011年~2012年にかけて、コルドンカウジェ火山と同じ火山群で噴火が相次ぐ。
日本では1707年(宝永4年)に富士山が大噴火しましたが↓
- 1707年宝永地震(M 8.6)が発生(東海から九州にかけて巨大地震と大津波が襲った)
⇒49日後に富士山が噴火。
立命館大学歴史都市防災研究所の「高橋 学 教授」による説明です。↓
「(巨大地震と火山噴火のメカニズム’とは)プレート境界で巨大地震が起きると、つかえが取れてプレートの沈み込んでいくスピードが上がり、その摩擦でプレートが溶けて大量のマグマになり大噴火を引き起こすと考えられている」
さらに同教授によれば↓
「2011年の東日本大震災(M 9)以降、通常年間10センチほどだった太平洋プレートの沈み込みが、年間30~40センチにまで速度を上げている」
つまり、これまでの内容を総合すれば・・・
東日本大震災を起した‘東北地方太平洋沖地震’のマグニチュードはまさに「9」であり、遅くても2017年までに東日本のどこかの火山が大噴火する可能性が有ることを示唆していることになります。
どこだろう?我が家の場合は村内にある「安達太良山」だったらえらいことになります。
ところで・・・
捜索活動が今日打ち切られましたが、死者50人を超す災害となった御嶽山噴火ですが、ここでも大地震が発生していましたよね。
- 2011年3月12日長野県北部地震が発生。
マグニチュード「6.7」
最大震度 「6強」 - 2011年6月30日長野県中部地震が発生。
マグニチュード「5.4」
最大震度 「5強」
同時に起きていた東日本大震災があまりにもすごかったのでほとんど報道もされませんでしたが、この地震も「阪神・淡路大震災」を起した「兵庫県南部地震(M 7.3、最大震度7)」とほぼ同じ大地震で、震源地も2か所であったのです。
素人の私には、御嶽山の噴火はこの長野の2011年大地震と連動性が有ったとしか考えられないのですが、違うんですかね?
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コメント
山歩き好きの知人が
蔵王に山歩きに行き
この夏いつものところに車を止めたら
硫黄(ほんとのとこ何の臭いか?)の臭いがしたといいます。毎年行ってるけどはじめてだったそうです。
噴火が起きてもおかしくないですか?
投稿: マコ | 2014年10月17日 (金曜日) 20:50
マコさんへ
蔵王は今最も注意されているようですね。ただ、他も可能性もあり油断できません。
投稿: 玉井人ひろた | 2014年10月17日 (金曜日) 21:19
御岳の捜索中止は、致し方ないことですが、せめてもう1日。無理なら当日朝に「今日で終わります」とアナウンスして欲しかったですね。
投稿: もうぞう | 2014年10月18日 (土曜日) 19:32
もうぞうさんへ
そう言う考え方も有りですね。
投稿: 玉井人ひろた | 2014年10月18日 (土曜日) 19:42