“密漁”・・・?
広辞苑には「密漁」についての説明が下記のように書かれています。
- みつりょう【密漁】
法を犯してひそかに漁をすること。
‘ひそかに漁を・・・’とありました。
『ひそか』とは、同じく広辞苑にこうあります。
- ひそか【秘か】
他人に知られないように、隠れてするさま。
人目を避けるさま。
こっそり。
何を言いたいかお解りかと思います。毎日、マスメディアに取り上げられている大量の中国漁船のことです。
100隻とか200隻とか船団を組んで日本の小笠原諸島付近で操業する中国漁船のことをさして「密漁船」ということは、変だと思うんですよ。
「違法操業船」とか、単純に「違法船」と言った方が間違いないと思うのですが、やはり「密漁船」なんですかね?
<ニュース>
少し前の話になる。今年の7月のこと、それはちょうど台風7号が九州に接近していたときのことである。
長崎の五島列島付近で操業していた中国漁船はこの台風を避けるため、五島海上保安署に日中漁業協定に基づく緊急避難のため近くの日本の港に入港するとの連絡を入れてきた。(※協定では、日中は互いに緊急避難港を指定し、台風などの災害時、相手国の船舶に利用させなければならない。乗組員は原則として上陸はできない。)
五島列島(長崎県五島市ほか)のうち最も大きい福江島にある玉之浦港が近いため、その避泊(=避難)の港となった。玉之浦港に中国漁船が避難するのは2年ぶりだったが・・・
朝になり、玉之浦町民は港の光景を見たとたん誰もが息をのんだそこには106隻というケタ違い数の中国船が港を占拠し並んでいたのである。
さらにその船のどれも500トンから600トンを超えるような大型漁船、そして真新しい漁船だったのである。港がある玉之浦町の人口は約2000人、それに対し港に入ってきた中国漁船の乗組員の総勢は約3000人にという、町の人口を遥かに超える中国人が港に来たのである。
港を守る警察官はたった1人、海上保安庁の警備艇もやってきたがたったの2隻だった。
その警備艇の大きさも、1隻が350トン、1隻が20トンクラスと言う中国漁船より小さい船であった。
その中国漁船団は、台風が通り去った後も、海上保安庁の再三の出港勧告を無視し、なんと1週間のあいだ港を占拠し続けたのである。
乗組員の中国人は上陸はしなかったが(船の整備などは行ってはいたらしい)、港の町民は一週間のあいだ恐怖におののき、外出もできなかったのであった。
こんな事実があったことを知っていましたか?その恐怖の1週間は、港民にとって1ヶ月にも感じたことでしょうね。
こんなことが有れば、日本以外の国なら海軍が出動することでしょうが、平和な非戦闘国日本では海上自衛隊の出動はできません。
それが、素晴らしいことか。悲しいことかはここでは申し上げません。
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コメント
領海は航行の自由はあるが領土と同じ。そこへ入ってきて銘木以上の高価なものを強引に持ち去るのですから密漁でなく窃盗ですね。海の警察・海保で十分でしょう。太田さんに頑張ってもらわなくては。
投稿: ましま | 2014年11月 8日 (土曜日) 09:33
ましまさんへ
まだ証拠は見つかっていないので、手が出せないという話も有りますが、外交問題が一番の障壁でしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年11月 8日 (土曜日) 11:15
海上自衛隊はなぜこの付近に出動しないのか?
理由は理解できますが、せめて見回りだけでもしたらいかがかと思うんですが・・・
投稿: もうぞう | 2014年11月 8日 (土曜日) 19:36
もうぞうさんへ
自衛のためにはOKだと思いますよね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年11月 8日 (土曜日) 19:57