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2014年12月 9日 (火曜日)

シビリアンコントロール・・・そこまで徹底

先週の12月2日(火)~3日(水)にかけて、下記のような出来事があったんだそうです。

>青森県弘前市、『陸上自衛隊弘前駐屯地』にある‘陸自第9師団司令部’からの発表。

12月2日朝から午後にかけ、陸上自衛隊弘前駐屯地所属の第39普通科連隊の1個中隊50名が、弘前演習場(同県西目屋村)で89式小銃(口径5.56ミリ)による実弾射撃訓練を実施。

射撃は隊員50名が各自29発づつ撃ち、(50名×29発)合計1450発の実弾を撃つはずだった。
ところが、1名だけが28発しか射撃していないことが演習終了後に判明。

薬きょう(火薬と弾が無くなって空になったもの)の残数を確認すると、やはり1449個しかな、く、「実弾(1発)紛失の可能性がある」と捜索を開始。

実弾の配布場所から射撃場まで、屋外の約50メートル区間が捜索範囲、その場所である岩木山麓には30~40センチの雪が積もっていて、捜索は難航。

夜には投光器まで投入し、行方不明の実弾1個」を求め隊員約600名が投入され捜索、さらに翌3日(水)早朝には約70名が応援に加わり、同日午前11時43分に雪中から実弾1個の回収に成功した。

回収後、第39普通科連隊長の「平沢達也1等陸佐(軍=大佐)」からは「周辺住民や市民に不安と迷惑をかけ、おわびする」とのコメントが出され。

実弾はそれさえあれば発射器具は簡単に作れ発射される可能性が有り、実は本体より恐ろしい代物でもあり、それを知っているからこそ指揮官や隊員たちは必死になったのでしょう。

そうだとしても青森県の極寒の山麓で、小さな小さな実弾たった1個を探す作業、隊員にとってそれこそ“命がけ”の捜索だったと言っていいでしょう。

その完全主義と言うか、こういうところはいかにも日本的です。

それにその日は衆議院選挙告示の前日であったこともあり、紛失となれば防衛省や防衛大臣、政府も巻き込み大騒ぎとなり、マスコミはこぞって飛びつくことだったことは容易に想像がつきますし、その意味でも必死の捜索だったのでしょうね。

日本のシビリアンコントロール、恐るべしです。
でも、こういうこともいよいよ明日の12月10日に施行される『特定秘密保護法』の運用によって‘秘匿’となっていくのでしょうかね?

無事発見されたため、予想通り日本の全国ニュースでは選挙告示一色でこのことは無かった気がします。

ところが、この自衛隊の騒動を、大きく、大きく取り上げたメディアがあったのです。

それは、お隣の中国のインターネット上です

  1. 「中国軍なら実弾が1箱なくなっても探さないだろう」
  2. 「中国軍も日本の自衛隊の軍律の厳しさを見習うべきだ」
  3. 「これだから日本人は恐ろしい」
  4. 「こんな国と戦って勝てるはずがない」
  5. 「日本人の『真面目さ』ほど怖いものはない」

上記のような中国人のネットユーザーからは賞賛と驚きと警戒する声が上がったそうです。その話題は中国中に今でも拡散し続けているそうです。

私個人の感想を言えば、重箱の隅まで探すような気づかいまでしている自衛隊員が気の毒ですし、もし攻撃を受けた際に発砲した銃弾を数えるようなことをしていたら、自衛隊員の命がいくつあっても足りない気がします。

そうはならないでしょうがね。

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コメント

旧日本陸軍は「員数」と言いましたね。靴下の半分でもなくなったら大変。

理由は「畏れ多くも天皇陛下より下賜」です。しかし、整列ビンタ程度で済みました。

旧軍以来の伝統なら中国はこわいわけです。

投稿: ましま | 2014年12月10日 (水曜日) 09:53

ましまさんへ

‘伝統’なのかもしれませんね

投稿: 玉井人ひろた | 2014年12月10日 (水曜日) 12:40

なんともタイムリーな記事ですこと。
特定秘密保護法、運用が気になります。

投稿: もうぞう | 2014年12月10日 (水曜日) 19:27

もうぞうさんへ

実は、日を合わせました

投稿: 玉井人ひろた | 2014年12月10日 (水曜日) 22:10

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