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2015年1月17日 (土曜日)

啄木の歌

今現在、太平洋戦争に出兵し、生き残って帰国できた日本軍の軍医達が記した太平洋の経験の小説でタイトルが「蛍の航跡」、サブタイトルが「軍医達の黙示録」というのを読んでいるんです。

その中で、軍医ながら自らが赤痢に感染し南方の軍の病院のベットに横たわり、同じくマラリアで入院する将校」と話をする場面を読んでいた時に、二人が何度も心の中で繰り返す石川啄木の有名な短歌↓が心を打っています。

ふるさとの 山に向ひて言ふことなし

  ふるさとの山はありがたきかな

あまりにも有名な短歌ですが、わたしはのどかで綺麗な歌だという印象でこれを覚えていましたが、二人の生きて帰れるか判らない戦場で、この歌への思いを感じたとき涙が止まりませんでした。

阪神淡路大震災から20年の番組を見ながら、同時に思ったのです。

もしも、私があの東日本大震災後に仮設住宅の暮らしを強いられていたなら、この啄木の歌「・・・山に向かいて言うことなし・・・」は、もっと泣けて泣けて、辛かったろうと思います。

いい歌だったんですね。あらためて思いました

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コメント

今晩は♪
昨夜のNHKのラジオ深夜便、阪神淡路大震災から20年の特集で、寄せられた被災者の手紙の朗読を聞き
寝付けませんでした。
中には広島で被爆され、その後神戸で震災にあわれた方が原爆と東日本大震災で起きた原発事故の怖さを語っていました。
東日本大震災の20年後を見届けられるかわかりませんが
20年前の衝撃的な映像を思い出した日でした。

投稿: マコ | 2015年1月17日 (土曜日) 20:47

阪神大震災復興に16兆円使ったとか?
それなのに、震災復興住宅から20年たったから
といって、退去を求められる被災者。

福島原発からの避難者もいまだ 14万人近く。

「ふるさと」をかえしてあげたい。
「ふるさと」をかえすのが 行政の責任のはず。

投稿: あね | 2015年1月17日 (土曜日) 21:07

あの地震だけでこれ程怖かったのに、あそこに原発があったら?と思うと血筋が凍る思いです

啄木の歌は、素朴単純にして、思いが率直に表現出来ていますねぇ!天才ですよね?

投稿: | 2015年1月17日 (土曜日) 21:10

マコさんへ

東日本大震災、特に福島県の20年後はそれほど進展が無いように思えます


あねさんへ

立ち退き、の報道を私も視ました。これは、世の中の変化にどう対応して復興がなされたかが問われることなんでしょうね


空さんへ

啄木の歌、侮れないですね

投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月18日 (日曜日) 09:14

春よこい はやくこい 歩き始めたみいちゃんが・・・赤い鼻緒のジョジョはいて おんもへ出たいと まっている・・・相棒が脳溢血で足が不自由になってからこの歌を思い出すと泣けてきます。

投稿: 山口ももり | 2015年1月20日 (火曜日) 10:31

山口ももりさんへ

それもいい歌ですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月20日 (火曜日) 15:19

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