『ジハーディスト』
今、世界中で「イスラム過激派」のテロ行為や人質を取っての‘身代金要求’の行為に非難が上がっています。
しかし、「イスラム過激派」という言い方で、テロリストたちを呼び、報道でその呼び方を繰り返すことはイスラム教徒、そしてイスラム教という宗教そのものを「テロリスト集団」だというイメージにしてしまうことによって、平和を好む穏健な一般イスラム信者までが、世界中から差別され始めていることも事実です。
フランスでモスクが襲撃される事件が相次いでいることは、ニュースで紹介されよく知られたことです。
そこで、「イスラム過激派という言い方を廃止し『ジハーディスト』と呼ぶべき」と、提唱する人がいます。
それは、「一般財団法人日本エネルギー経済研究所」の研究理事を務め、中東に精通する『保坂修司氏』です。
このことは、NHKの「ニュースウォッチ9」のMCを務める「大越健介氏」が番組のブログで紹介しているものですが、わたしはとても良い呼称だと思いましたので、使われればいいと思いますね。
ところで、長い間この番組の顔である「大越健介氏」が4月から番組を“下される”らしいのです。
その理由が「大越氏」が番組内で安倍政権の原発再稼働の方針に反対するコメントしていることに、官邸からNHKになんらかの圧力がかかったからだというのです。
この噂、本当なら恐ろしい話しです
参考>
「ジハード」とは、本来(神の道において)「努力せよ」・「奮闘せよ」という意味で“戦争”という意味はなく、ましてや“聖戦”などということではない。
これを(異教徒との)‘聖戦’としているのは一部の過激派イスラム教信者だけであり、その一部の解釈の仕方を各国マスメディアが広めた言い方にほかならない。
ただ、イスラム教には「信者が防衛のため戦って死ぬことは‘神の基へ行くこと。殉職である’」という考えは共通であり、その解釈の仕方によって行動が別れるのも事実である。
追記>
1月26日、日本政府では「イスラム国(イスラーム国)」の呼称を「ISIL(アイシル)」とすることを発表しました。
これは「イスラム国」という言い方が、テロリスト集団を国家として認めているかのような印象に聞こえる」という指摘に対処したもののようです。
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コメント
大越氏がNHKのこの番組から降ろされるのは
確実のようですね。
籾井会長が就任時にいった 「政府が右というのに
左というわけにはいかない」 との発言から
すべてが下達されているように思います。
宝田 晃さん、爆笑問題しかりです。
イスラム国をジハーディストというのはどうですかねぇ?
ちと疑問に値しますが。
狭義の意味ですが、ジハードとは 「聖戦」の
意味。ジハーディストとなると 「聖戦士」的な
意味を持つ。
イスラム教徒は言っています。「コーランには一人の
人間を殺すのはすべての人を殺すのと同じだ。」
イスラム国は人質を誘拐して、思いとおりにならないと
首をはねたり、とても残虐非道なやり口で知られています。
アルカイダでさえ、あまりの残虐性に破門したほど。
ともあれ、今回の事件、いい結果がでるといいですね。
投稿: あね | 2015年1月24日 (土曜日) 22:14
あねさんへ
信者が増えた宗教というのは、かならず基の教義解釈の違いで分裂していくのが常ですが、他宗から見ると一つに見えることも確かですね。
日本の仏教の宗派が分裂しているのも同じようなものです。
なんだか、日本政府の憲法解釈における相違論争に似ていませんか?
投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月25日 (日曜日) 18:44
いまごろですが、ごめんなさい。
色々考えると非常に難しいですね。
イスラム国といえば、その残虐性が問題視もされるけど。
この数ヶ月間でアメリカの空爆は数千回に及び
6000人の戦闘員を殺した、と言っている。
なんせ、無人機でジャンジャン爆弾を落とすわけだから
戦闘員だけでないことは明らか。
非戦闘員も当然殺されている、とは思います。
そんなことは、絶対メディアには流れない。
6000人もの人を殺しておいて、テロには負けない、
屈しない、壊滅まで空爆を続ける、
どっちがテロか、といえばアメリカの方が残虐とも
いえる。
貧困と宗教への不寛容が根底にあるからこそ、他国からの
戦闘員も増えているのでしょう。
イスラム国を根絶やしにすることなんぞ絶対にできませんね。
ジハーディストとよびますか・・・。
投稿: あね | 2015年1月29日 (木曜日) 17:52
あねさんへ
戦争や争いと言うのは、見る方向で全く違った印象になるものですが、その善し悪しの判断はズ~と後の時代でしか分らないのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月29日 (木曜日) 19:58