恵方参り
明治以前の日本では『新年の始まりは大晦日の日が沈んだときから新年になった』という考えが常識、つまり‘日没から一日は始まる’という考え方です。
現在のように『新年の始まり=1月1日の午前0時」という考え方は明治になり西洋文化を見習って学校制度が整されたり、西洋暦や時計と言うものが普及してから始まったと言われます。
昔、大晦日の日が沈むと世帯主が恵方社寺に行き、元旦の朝まで火を焚き夜通し越す「年籠り(としごもり)」というものがあったそうで、それが「恵方参り」というものになります。
それがさらに、夜のお参りが「除夜詣」、元日の朝のお参りが「元日詣」となっていき、それが混用され現在の「初詣」となっていたそうです。
昔風な考え方で言えば、今年の恵方は「庚の方角」(ほぼ‘西南西’という方向)のようですが、初詣はその方角の寺社にお参りするのが望ましいようです。
わが家の場合、氏神様がちょうどその方向だったことが先ほど解りました。
ということで、偶然ですがわが家では恵方参りを済ませたことになってしまいました。なんだか、春から縁起がいい限りです。
ただ、こういうことって旧暦で当てはめるのが一般的だと思いますので、旧暦ではまだ11月13日のきょうですから、どうなのでしょうかね?
| 固定リンク | 0
コメント
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これは、初めて聞きましたね。
投稿: H.K | 2015年1月 3日 (土曜日) 21:07
H.Kさんへ
どうぞご参考にしてください
投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月 3日 (土曜日) 22:18
よく古文には出て来ますよね?「おおつもごり(大晦日?)」とか、「方違え」とか…(*^_^*)
投稿: 空 | 2015年1月 4日 (日曜日) 19:55
空さんへ
伝統は、変っていくものだとつくづく思います
投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月 4日 (日曜日) 19:59
当地、恵方と言う思想?がありません。
最近です、「恵方巻き」という食べ物が流行ってきたのは。
投稿: もうぞう | 2015年1月 5日 (月曜日) 07:44
もうぞうさんへ
当地も恵方と言う習慣は有りませんでした。
その代わりに凶の方角と言う考えが主流でした。
やはり、良い方より、危険な方角が優先されていたということでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月 5日 (月曜日) 09:32
私も必要に迫られて高島暦を見るようになる迄は方角のことなどちんぷんかんぷんでしたが、自分で決めなくちゃならない立場になって初めて、祖父が矢鱈と土を掘ることを禁じたこととか、源氏物語とかの古典文学で意味不明だったものとかに合点が行きました(^_^)v
投稿: 空 | 2015年1月 5日 (月曜日) 09:35
空さんへ
3年ごとに方位が移動する「大将軍」には気を付けろとか、昔から私たちの地域では言われてきています
投稿: 玉井人ひろた | 2015年1月 5日 (月曜日) 19:17