‘会津獅子舞’と‘角兵衛獅子’
福島県の会津地方には、春の彼岸の日に獅子舞が行われる風習が残る地域が複数あります。
無形文化財にも指定されるその獅子舞は総称として「会津彼岸獅子(あいずひがんじし)」と言われます。
其の獅子舞の格好は地区により多少の差は有るようですが、頭に獅子頭を乗せ腹の部分に小さな太鼓をくくりつけて舞い踊るものです。
これは新潟県の「越後獅子」・「角兵衛獅子」に似た格好です。
特に磐梯町の赤枝地区に伝わる「赤枝彼岸獅子」は、棒を使った体操の鉄棒競技のような‘軽業’まで織り交ぜられてあって、舞いもさらによく似ています。
http://www.town.bandai.fukushima.jp/kanko/event/akaeda_higanjisi.htm
会津彼岸獅子のルーツには諸説あります。
- 天喜4年(1056)、源頼義、義家が安部一族を討つ時、家臣の士気を鼓舞するために舞った。
または、義家が八幡神社の分霊を会津に勧請したときに舞ったともいわれる。 - 天正2年(1574)、会津の地で疫病が流行し、その病気を追い払うために神に獅子舞を奉納した。
- 寛永20年(1643)、保科正之が山形から会津に移封になったとき、一緒に伝えられた。
- 正保2年(1654)、那須市野沢より小松の獅子が伝わった。
この諸説からすれば、少なくとも西暦1500年以前からは存在し、現在まで伝えられていることになります。
角兵衛獅子の起源にも諸説が有りますが、会津彼岸獅子よりは少し新しいようです。
いずれにしても、会津と新潟は非常に交流が多く、二つの獅子舞には何らかの関係は有るのでしょうことは、なんとなく想像ができる気がします。
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コメント
美空ひばりの「越後獅子」が懐かしいです~♪
投稿: 空 | 2015年3月24日 (火曜日) 17:16
空さんへ
美空ひばりのは有名ですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2015年3月24日 (火曜日) 18:58
これは似ていますね。
歴史もあり、共演なんてことが実現したらすごいだろうな~
投稿: もうぞう | 2015年3月24日 (火曜日) 19:09
もうぞうさんへ
棒を使った曲芸技を見たときに「ハッ!」と思いました。
投稿: 玉井人ひろた | 2015年3月24日 (火曜日) 20:43