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2015年5月 6日 (水曜日)

減 災

昨日BSの「放送大学」の番組でやっていた災害の対策についての内容で、教授が言っていたことが興味深かったのです。

その話の内容は大体次のようなものでした。

東日本大震災を経験し、国などの行政が「(完璧な)防災は不可能」ということを初めて認め、本格的に「減災」への取り組みを始めた

今まで莫大な予算を費やして国が行っていた防災対策の工事や施設はどんなに計算上は大丈夫でも実際の自然災害を防ぐことは不可能であることを素直に認め、これからの災害に対する対処は「どれだけ被害を減らすか」にシフトを変えたというのです。

宮城県などに作られた津波対策の巨大防潮堤があっさりと壊れた事実で、やっと官庁にお役人やお抱えの学者が認めたのでしょう。

昔の建物は、基礎と家を固定する現在の者と違い、わざとずれることで免震になるように作られていたり、瓦も固定されず、地震の時はわざと落ちるようにして屋根が軽くなることで倒壊を免れる設計になっていました。

つまり、地震の時には揺れない建物じゃなく、‘揺れても倒れない建物‘を建設していました。それをやっと現代人は気がついたのかもしれません。

考えれば、古の先人たちはいつも自然への畏れと敬意、人はどんなことをしても敵わないことを頭に置き建物なども作っていました。

いつから、日本人は自然に対しての崇拝を軽んじるようになったのでしょう?

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コメント

本当にそう思います水原自然林にある信玄堤などは古人の優れた知恵そのものと思います

投稿: | 2015年5月 6日 (水曜日) 20:17

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
それは、初めて聞きました。

投稿: H.K | 2015年5月 6日 (水曜日) 21:15

空さんへ

現代の科学の方が優れていると勘違いする学者が多いのが要因でしょうね


H.Kさんへ

そうでしたか

投稿: 玉井人ひろた | 2015年5月 7日 (木曜日) 15:24

放送大学ですか?
さすが目の付け所が違いますね。

投稿: もうぞう | 2015年5月 7日 (木曜日) 19:17

もうぞうさんへ

お堅く愛想も無い番組構成ですが、たまに興味深いのをこれまた無愛想にやっています。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年5月 7日 (木曜日) 21:35

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