牽牛花
「牽牛花」という花の名を知っている人は稀だと思います。これは「アサガオ」の別称です。
アサガオがなぜそういう名で呼ばれたかには、諸説あります。
- 昔々の中国で、ある農夫が、アサガオのタネを服用して病気が治ったので、自分の水牛を連れてアサガオのある田んぼにお礼を言いに行ったことから、「牽牛花」と呼ばれるようになった。
- アサガオの種子は「牽牛子」(けんごし)と呼ばれる生薬として知られるものであり、中国の古医書『名医別録』では、‘牛を牽いて行き’この薬との交換の謝礼にしたことが名前の由来とされている。
↑は「牽牛とは‘牛をひくこと’」からの由来の説です。
たぶん、この二つの語源が最もそれらしい説なのかもしれませんが、私はもう一つの説の方が好きです。
それは、中国の伝説で村人のために命を投げ出した姉妹の悲しい物語です。その内容は少し長いので↓のURLにアクセスしてお読みください
http://homepage1.nifty.com/kotobatokatachi/sub28.htm
日本では「牽牛花」という名から、七夕の「彦星(=牽牛星)」と「織姫星」と混同され、アサガオは七夕行事の欠かせない縁起物の花として沢山の品種が作られ、今日に至るようです。
ですから、アサガオに関しては現代の方が品種が少ないくらいだそうで、愛好家や研究者は江戸時代のアサガオを再現するのが命題になっているとか?聞きます。
私の地域では日照りの今年、アサガオの成長はかなり遅れていますが、梅雨入りして伸びが変りました。このぶんだと開花は例年並みになりそうで、楽しみです。
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コメント
私も姉妹の話が好きですねぇ
牽牛花…またひとつ勉強になりましたありがとうございます
投稿: 空 | 2015年6月28日 19:10
こんばんわ。
これは、知りませんでしたね。
投稿: H.K | 2015年6月28日 21:21
空さんへ
なんとも、良い話ですよね
H.Kさんへ
私もです。
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月29日 08:23
良いですよね、朝顔。こちらでも雨続きで伸び悩んで?ます。
投稿: 吉田かっちゃん | 2015年6月29日 18:44
吉田かっちゃんへ
そちらの雨量は凄いことになっているようですが、大丈夫なのでしょうか?
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月29日 19:34