「マナー」・「違反」
今月の6月1日から道路交通法の一部改正が施行になりました。一番は‘自転車’に特化した事案についての法規記載が詳細になったことでしょう。
マスコミなどでは「自転車への法規制強化」などと、勘違いの報道をしていますが、たんに自転車に特化した部分が文章化されただけで、強化されたわけではないことはこの改正法が決まった時点ごろにこのブログで記事にしましたのであらためて言うのはよしましょう。
今月はあちこちのマスコミでその特集をやっていましたが、皆一様に「自転車の“マナー違反”」と言っているんです。
交通法規はマナーではありません。「ルール」ですから、「ルール違反」とするのが常識でしょう。
だいたい、最近よく使われ市民権を得ている「マナー・違反」という造語はなんとも不思議な言葉です。マスコミが考え出したのでしょうね
例えば・・・
細い道で対向車に有った場合に、道を譲ることやそれに対し手を上げたりして礼をするのは「マナー(礼儀作法)」で、これをしない場合でも交通法規違反ではありません。
このマナーを守り、手を上げたりお辞儀などをしてすれ違う際にドアミラーがぶつかり破損、ところが相手は無視して走り去った場合は「当て逃げ」ですから道路交通法違反になります。
そこから言えば、「マナー違反」とは「礼儀も尽さず」さらに「交通法違反」を重ねたドライバーという考え方もできるような気がします。
ネット上でも「マナー違反」ということばについていろいろな考えが出ていますが、言葉としては「規範に反する事」というのが最も近い日本語のようです。
さらに、マナーも文章化(マニュアル化)されることが日本では多く、その観点からは「マナー違反」ということばは則した言葉だとの考えもあるようです。
でも改めて考えると、やはり変な造語です。
話しは元に戻りますが、自転車の交通法規についての解説番組がNHKにも最近できました。NHKBSでやっている「チャリダー」という番組です。
http://www.nhk.or.jp/charida/prev_23.html
昨日、偶然見たのですが、そこで解説された交通法規で間違ったものがありました。
- 自転車も“酒気帯び運転”は違反です。
↑、上記のようなものです。これは大間違いです。
自転車には免許制度も点数制度が無いため、‘酒気帯’運転違反と言う項目は無いのです。
自転車はすべてもっと重い「酒酔い運転」という違反だけになります。
天下のNHKはこんな間違い放送をしていいのでしょうか?
どこの下請け放送制作会社がやったか知りませんが、たぶん、NHKとしての謝罪放送は無いでしょうし、間違いに気づくスタッフも居ないのでしょう
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コメント
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
確かに、これは違いがありますね。
投稿: H.K | 2015年6月14日 (日曜日) 23:23
H.Kさんへ
コメントありがとうございます
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月15日 (月曜日) 08:38
自転車の酒気帯びについては、知りませんでした。
なるほどね~
投稿: もうぞう | 2015年6月15日 (月曜日) 18:19
もうぞうさんへ
意外に知らない人が多いようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月15日 (月曜日) 19:03