こなせっけん(粉石鹸)
洗濯機が登場してから、急激に普及した関連商品に粉末洗剤があります。今は小さな箱に入っていますが、私の子どものころは10キロくらいの大きな箱入れが一般的でした。
今も同じようなのが有りますが「業務用」などの箱書きがついてしまいました。
現在は、液体洗剤が主流になってきたようですね。
その普及の要因は、
- 粉末洗剤より少しの量で汚れが落ちる
- 冬場の冷水でも、粉末洗剤より溶けやすく、すすいでも洗剤残りが無い
- すすぎが早いため、節水にもなる。
- ドラム型洗濯機には粉末洗剤が使えない機種が多い
だいたい↑のようなものでしょう。
ところが、その液体洗剤の普及により粉末洗剤への誤解が生まれてしまいました。
洗剤を研究して30年という、横浜国立大学の大矢勝教授の談。
- 粉末洗剤の特性
泥汚れ⇒粉末洗剤の方が良く落ちる - 液体洗剤の特性
皮脂汚れ⇒液体洗剤のほうが洗濯に強い
※たとえば、子供の野球やサッカーなどの泥に汚れやすいユニフォームは粉末洗剤、夫のワイシャツの襟首や袖口の皮脂汚れに対しては液体洗剤といったぐあいである。
実は、泥汚れもそうですが洗浄力に関しては、今でも粉末洗剤の方が汚れ落ちが良いことはメーカーも認めています。
ですから、メーカーは泥汚れに強い液体洗剤の研究開発を進める一方で、粉末洗剤が冬の冷たい水でも溶けやすいものにしています。
そして洗濯機メーカーも、粉末洗剤の投入口を工夫し「洗剤残り」が無くなる工夫がなされている機種を販売しているのが常識になっているはずです。
説明書をちゃんと読まないとどんな洗剤でも機能を発揮しないことは言うまでも有りませんしが、やはり汚れは粉末洗剤のほうがまだまだ良く落ちるようです。
どうしても泥汚れが多いわがや、今でも洗濯機の洗剤は粉末洗剤が主流であることは、これは適した‘せんたく(選択)’ということになりそうです。
ちなみに私の地域では年配者を中心に粉末洗剤のことを「こなせっけん」と言うことが多いですが、これは他県でもいうのでしょうかね?
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コメント
こんばんわ.
・「文章」を読んで。
これは、知りませんでしたね。
投稿: H.K | 2015年6月 6日 (土曜日) 21:15
H.Kさんへ
そうでしたか。よかったらご参考にしてください
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月 6日 (土曜日) 21:25
「粉石けん」狭義では、粉の石けんを意味します。
多く出回っている「合成洗剤」とは区別します。
しかし多くの人々は、ごっちゃにしていますね。
粉末か液体か?
コスト的にはどうなんでしょうね~
投稿: もうぞう | 2015年6月 8日 (月曜日) 17:39
もうぞうさんへ
多くの人が少なくて済む液体石鹸を過剰に投入しているようですから、液体の方がコストがかかっているような気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月 8日 (月曜日) 19:02