『マイナンバー制度』のセキュリティ検証
『マイナンバー制度』を担当する甘利明社会保障・税一体改革担当相は、制度はスケジュール通りに実施することを一昨日の閣議後の会見で改めて明言しました。
『マイナンバー制度』(個人および企業・団体の社会保障・税番号制度)は、
2015年10月から全国民への通知が始まり、2016年1月からは、社会保障や税、災害対策の分野での番号の利用が始まる予定となっている。
ただ、年金機構の情報漏えい事件が起きてしまったためか、得意満面で安全性を強調しPRした当初の様相とは少し取り組みかたへの変更も示唆しました。
この制度運用開始にあたって、企業には顧客または従業員等から個人番号の収集が義務付けられている一方、取り扱いにおいては、厳重なセキュリティと厳格なアクセス管理が求められているそうですが、そのセキュリティ対策の実態はどうなのか?とても興味がありまました。
6月3日(水)、トレンドマイクロは公式ブログで「マイナンバー制度開始を控え、法人のセキュリティはどれだけ万全か?」と題する記事を公開されました。
トレンドマイクロでは、官公庁自治体、民間企業を対象に「組織におけるセキュリティ対策実態調査2015年版」を2015年3月末に実施し、各企業自治体のセキュリティ対策に携わる意思決定者、運用担当者1340名から回答を得て、その回答から採点(100点満)し、点数を
つけました。
- 全国平均 ⇒ 62.7点
- 官公庁自治体⇒ 66.0点
- 民間企業 ⇒ 61.9点
- 情報サービス・通信プロバイダ⇒77.0点
- 金融 ⇒ 72.3点
トレンドマイクロが定義しているベースライン(最低レベル)の点数は『72.0点』としていて、その基準から言えば「情報サービス・通信プロバイダ」と「金融機関」の、たった二つの業種しかその基準以上の評価に達していないということになりました。
さらに詳細としてこんなことが発表されています。
- 「マイナンバー制度について理解している」
⇒47.6% - 「マイナンバー制度へのITシステムの対応は、完了している」
⇒ 4.3% - 「マイナンバー制度開始にともなって、セキュリティ対策を強化する」
⇒25.8% - 「マイナンバー制度開始にともないセキュリティ対策を強化する」
⇒42.6% - 「何も決まっていない」
⇒50%以上 - 官庁自治体と民間企業
「何も対策が決まっていない」 ⇒ 80%以上
トレンドマイクロによると、全体平均は2014年と比較して4.2点改善されてはいるというのですが・・・・
今の状態だと、マイナンバー制度が開始されたとたんに「情報流出」ということが各方面で頻発することが確実と言うことのようです。
甘利大臣、安倍総理はどうする気か?
不安だ
そして、この制度を国が(財務省)どう利用してくる気か?
もっと不安だ
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コメント
マイナンバーなんて横文字で紛らわしくしないで『国民総背番号制度』と、それこそお得意の明言をすべきです
そう聞けば、危険性を感じる方々が多数いる筈です
投稿: 空 | 2015年6月 7日 (日曜日) 20:05
こんばんわ。
この制度、今一度見直した方が良いと思いますね。
今のままだと、何だか不安な気がします。
投稿: H.K | 2015年6月 7日 (日曜日) 21:09
今晩は♪
私も大いに不安です。
投稿: マコ | 2015年6月 7日 (日曜日) 23:30
空さんへ
カタカナ呼称は、そう言う効果も有るのかもしれませんね
H.Kさんへ
現場の担当者が一番不安なんじゃないでしょうか
マコさんへ
ネットの恐ろしさを知っている人は、見な同じ気持ちでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月 8日 (月曜日) 09:50
国はこれ以上新しい何かを始めない方がよろしい。
○○削減だとか言いながら、結局多額の税金を投入する羽目になる。
そしてそれらの事業はイマイチ価値を見いだせない。
小さな政府、これこそが日本が生き残る道であろう。
投稿: もうぞう | 2015年6月 9日 (火曜日) 19:16
もうぞうさんへ
そうなのかもしれませんね
投稿: 玉井人ひろた | 2015年6月 9日 (火曜日) 21:09