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2015年7月10日

コシヒカリの故郷は・「越前」!?

米(うるち米)の品種で最も有名なのは、なんといっても「コシヒカリ」でしょう。そしてそのコシヒカリの中でもっともおいしいとされる地方は新潟県と言うことになりましょう。

ただ、このコシヒカリに大きな誤解があることを知っているでしょうか?

<「コシヒカリ」のトリビア>

  • コシヒカリの誕生
    昭和30年(1956)、福井県の農業試験場で誕生した品種
  • 名の由来
    越前の)‘越(こし)の国で光り輝く’という願いが込められ命名された
  • 新潟県のはコシヒカリは別品種
    新潟県(福島県なども同じ)で作付されているのは、福井県のコシヒカリを親とする「コシヒカリBL」という新品種だった。
  • 「コシヒカリBL」は同一品種として登録不可
    新潟などの「コシヒカリBL」は、品種登録上コシヒカリとは別の品種で、病気に対する遺伝子などがコシヒカリと性質が異なり同一品種として登録できない

    BLとは、いもち病抵抗性系統=『Blast resistance Lines、ブラスト・レジスタンス・ラインズ)』の略。

「コシヒカリ」の名が新潟県産として有名になった理由は↓

  • 福井県では収穫期の気温の問題や台風の影響など問題があり、新潟県が先に推奨品種として「コシヒカリBL」を「コシヒカリ」として登録。

このときに「コシヒカリBL」にしなかったのは、他県において「ササニシキBL」が「ささまろん」の愛称での販売が不評だったことを考慮したとされます。

これらの経緯は、ほとんど知られることが無かったのですが、品種を作った福井県の農家のなかには「コシヒカリが、新潟で生まれた品種と誤解している人が多い」と憤るひとが少なくないとか・・・

ところで、「ササニシキBL」はササニシキが誕生した宮城県内のみで作付されたため同一名で販売されても福井県の農家のような思いをする人は皆無のようです。

新潟県と同じく「コシヒカリBL」を「コシヒカリ」として作付販売する福島県もそうですが、品種名がどうあろうと、土地や作り方でコメの味は決まるもので、「名称にこだわるのは、いかがなものか?」と思います。

・・・と、言ったら怒こられるだろうなぁ。

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コメント

私は大玉、本宮のコシヒカリが新潟県に負けず劣らずの良い勝負と思います
原発事故以来、新潟県や会津のコシヒカリを使って来ましたが、全袋検査になってからは大玉、本宮の米も使っています…美味しくて涙が出そうになりました

投稿: 空 | 2015年7月11日 06:32

空さんへ

農林水産省のランクでは、10年以上も前から本宮・大玉のコシヒカリは新潟コシヒカリと同じAAAで最高ランクになっていますが、知名度に差があるようです。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年7月11日 07:51

あきたこまちも秋田県以外の生産量が多いと聞きました。もっとも「太平山」など秋田の銘酒は県内の大酒飲みが飲んでしまうので、県の収支バランスはマイナスだとか。

投稿: ましま | 2015年7月11日 09:36

ましまさんへ

福島県も、日本酒大会の金賞の銘柄が日本一多いところですが、そういうのはほとんど県外か海外に行ってしまいます

投稿: 玉井人ひろた | 2015年7月11日 18:59

>新潟県のはコシヒカリは別品種
新潟県(福島県なども同じ)で作付されているのは、福井県のコシヒカリを親とする「コシヒカリBL」という新品種で最初の愛称は「ささろまん」だった。

たしかにコシヒカリの多くはBLであって、別品種と言えば別なんですが、コシヒカリのDNAのほとんどを受け継いでいる。

最初の愛称は「ささろまん」とありますが、ささろまんはササニシキBLだと思いますが・・・
もちろんご自身はご理解なさっているのでしょうが、記載ミス?

投稿: もうぞう | 2015年7月11日 19:33

もうぞうさんへ

はい、記載ミスです
早々に、記事中の内容を訂正いたしました

投稿: 玉井人ひろた | 2015年7月11日 19:40

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