‘タモリ’の「お疲れ様」について・・・波紋

今から６年前２００９年６月１１日に、わたしはこのブログ「つぶやき古道」上で「お疲れさま」と「ご苦労さま」の使い方の間違いを指摘する‘「お疲れさま」と「ご苦労さま」の言葉の成り立ち’というタイトル記事をアップしました。↓
https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2009/06/post-a36a.html

その時、もっと以前からその使い方やマナーコンサルタントの教え方の間違いが指摘する人々が多かったことを知りました。

ただ、国語学者らも「言葉は時代と共に変るもの」、「すでに慣例化されている」などの意見などが有り、それほどマスメディアでも取り上げられずのまま時は流れ、形骸化がなされていくのかと思っていました。

そんなところに、毎週日曜の夜にフジテレビ系列で放送される人気番組『ヨルタモリ』の７月２６日（日曜）放送の中でタモリが『お疲れ様』の使われ方について持論を力説したことで波紋が広がっているそうです。

＞タモリの話しの内容は、だいたいこうです

1. 「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい」
2. 「『お疲れ様』というのは、元来、目上の者が目下の者にいう言葉。（子役らは）これを分っていないんですね」
3. 「子役には『お疲れ様」と言わせないよう（関係者は）申し入れをすべきです」

※,日本語教育研究者で山形大学地域教育文化学部准教授の園田博文氏の談
「『ご苦労様です』『お疲れ様です』というのは、本来、人をねぎらう言葉。
ねぎらう言葉というのは目上の人が（目下の者に向けて）使うのが伝統的で、目下の者が（目上の人に対して）使うのは失礼にあたります」

この放送を見ていた若い世代はタモリの指摘が今まで知っていた常識と全く違う考え方にショックを受け、部下に「お疲れ様」と言われカチンとしていた中高年世代は「我が意を得たり」と多くの人がタモリの話しに共鳴したそうです。

そして・・・
ついには日本民間放送連盟（日本の民間ラジオ・テレビ業者が所属する団体）やNHKがそれを重く受け止め、「お疲れ様」の言葉の使い方について改善する行動を始めたのだそうで、すでに言わせないようにしているところも有るようです。

さすが、有名人の言葉とテレビの影響は凄いものだと感じました。

これをきっかけに、慣例化していた「お疲れ様」や「ご苦労様」の使い方が変わっていくのでしょうかね。

例えば・・・帰社のころ

上司は・・・「お疲れ様（ご苦労さま）」

部下は・・・「ありがとうございます。お先に失礼します」

それではみなさま暑い中‘お疲れの出ませんように’m(_ _)m