« 灯油の単価 | トップページ | 救助の障害はマスメディアと・・ »

2015年9月29日 (火曜日)

JA・・・合併の加速

福島県内では現在、国のTPP参加に対する処置、そして震災と原発事故からの本県農業の再生に向け、全国規模の競争力を持つ体制の構築が目的で、県内に17あるJAを最終的(平成28年)に‘4つの農協’に再編する大がかりな合併協議が進められています。

・会津地区→新名称『JA会津よつば
JA会津みなみ、JAあいづ、JA会津いいで、JA会津みどり

・県北と浜通り北地区→新名称『JAふくしま未来
JA新ふくしま、JA伊達みらい、JAみちのく安達、JAそうま

・県中と浜通り南地区→新名称『JA福島さくら
JA郡山市、JAたむら、JAいわき市、JAいわき中部、JAふたば

・県南地区→新名称『JA夢みなみ
JAすかがわ岩瀬、JAあぶくま石川、JAしらかわ、JA東西しらかわ

上記の4つのJAですが、本日は延期になった県南地区『JA夢みなみ』を除く3JAが合併の仮調印式を行いました。

私が組合員になっている「JAみちのく安達」は、平成16年(2004)に近接する3つのJAが合併して出来上がったもので、まだ新しくできてそれほど経っていないJAです。

最近やっと、合併後のJAに慣れはじまったところだったのですが、また再編されるというわけでして、合併後のトラブルがまたまた始まるのかとあまりいい気はしていない私です。

今でも、近くのJA支店の職員は転勤が盛んになりよく解らない人ばかりになっていますが、こんどはさらに判らない職員がやってくるのでしょうね。

もっと大変なのは、職員でしょう。

県内でも最大の規模を持っているJA郡山市は、合併によって「『JAふたば』と合併するのですが、そこは「広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村」という、すべて原発事故による全域避難をしている地域でもあります。

それはわがJAも同じ『JAそうま』は南相馬市飯館村という避難地域を抱えるわけです。

他県からみれば「同じ福島県内ではないか?」と思うでしょうが、今まで、原発避難の組合員とその農業を考えていなかった他のJAの職員は初体験の領域になるわけで、職員は面食らうことばかりになるはずです。

合併によって、最もやりやすくなるのは管理する立場の国なんだそうです。

国の役人が楽になり、庶民が面倒になるという形態、これも‘アベノミクス‘の一つなんでしょうかね?

| |

« 灯油の単価 | トップページ | 救助の障害はマスメディアと・・ »

コメント

あの列島大改造計画で市町村合併が盛んに
行われ、きめ細かな行政指導ができにくくなった
地域はゴマンと生まれました。
3・11震災も同様な事態に陥ったところが
多かった、という話もたんと聞きました。
農業の発展より、農政管理にばかり目をむける
政府。
「合併」で、豊かな農業発展を後押しする
基盤ができるのでしょうか?

投稿: あね | 2015年9月29日 (火曜日) 22:34

あねさんへ

政府としてはTPPに反対するJA団体は目の上のたんこぶですからね。管理しやすくするのはかなり昔から計画されていたことだと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月30日 (水曜日) 09:50

JAの合併問題はTPPに関係がありますからね。
話は変わりますが、昨晩のBS朝日の日本紀行で福島県檜枝岐村の紹介がありました。「花の尾瀬」の魅力をいろいろ紹介されました。見とれてしまいました。さすがに広い福島県ですね。

投稿: 吉田かっちゃん | 2015年9月30日 (水曜日) 15:07

吉田かっちゃんへ

私の選挙区で当選した衆議院議員は「TPP参加は反対」(原発再稼働は賛成)と公約して当選した元復興大臣をつとめたお方です。
守れないのは‘公約違反’でしょう。

投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月30日 (水曜日) 18:14

この間の合併でも、ずっと身近で親しみやすかったJAが好きになれなくなりました
規制緩和、平成の大合併、、何か改定がある度に割りを食うのは庶民であって腹が立ちます!

投稿: 空 | 2015年9月30日 (水曜日) 18:56

空さんへ

同じ思いをなさっていたんですね。
わたしは、通帳を新しくしたり、振り込み手続きのトラブルなどに見舞われました

投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月30日 (水曜日) 19:16

新潟県でも合併が進みました。
これからどうするつもりなのかは、わたしには分かりませんが。
それにしては、商工会はちっとも合併しません。なにか理由をご存じですか?

投稿: もうぞう | 2015年9月30日 (水曜日) 19:25

もうぞうさんへ

以前は「商工会法」がネックで合併が難しかったようですが、2004年の改正以降は市町村合併に並行して合併は進んでいるようです。

ただJAと違い商工会の場合は複数の異なった市町村にまたがって存続するのは難しい気がします。こちらが本来の理由じゃないでしょうか

投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月30日 (水曜日) 21:55

管理統制を強めようとする側からとらえれば、
個性ある小さな集団より、より大きな管理しやすい集団になることが望ましいと言えますね。

その典型がマイナンバー(国民総背番号制)による国民管理じゃないんですか。。。。

このまま、あの方の思うように進んでしまったら???10数年後はどんな国になっているでしょうか?

恐ろしい気がします。

投稿: ススム | 2015年10月 1日 (木曜日) 00:22

ススムさんへ

国民全員のプライバシーが、国によって管理(利用)されるようになるかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2015年10月 1日 (木曜日) 12:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: JA・・・合併の加速:

« 灯油の単価 | トップページ | 救助の障害はマスメディアと・・ »