日本対台湾のゲームにはOOの垂れ幕
サッカーを始め、近年は国際試合が沢山放送されるようになりました。今は、史上最大の番狂わせだと大騒ぎされているラグビーワールドカップ(フットボールワールドカップ)において、南アフリカを破った日本チームが話題です。
そこに出ている‘レジェンド大野選手’は福島県郡山市出身選手で、福島県内でも大変な話題です。
こう言う国際試合にはしばしば政治的メッセージの垂れ幕やプラカードが問題になりますが、そう言う場合マスメディアは無視したり、テレビに映らないように気を使いますので、一般の我々が目にすることは無いか極稀なのが一般的でね。
試合そのもの報道も無かったですが、先月の8月29日(土)に台湾の新北市でウィリアム・ジョーンズカップという名の「日本対台湾」のバスケットボール国際試合が行われたそうです。
その試合会場で、次のようなメッセージが書かれた垂れ幕が張られていたそうです。
↑はBFAアジア野球選手権大会の日本対台湾の野球の国際試合時に掲げられたものですが、中に書かれた難しい漢字はバスケットの時と同じです。
意味は↓です。
「二度と『中華台北』と呼ぶな、台湾は台湾だ」
つまり、台湾は「中華人民共和国」の一部では無く、独立した国家であることをアピールするものです。
これは、「自由台湾党」、「台独車隊」などの台湾独立派団体や政党が掲げているそうですが、近年は国内での「日本対台湾」の試合には会場に緑の台湾機と一緒に必ず掲げているんだそうです。
ここで、大きな疑問は・・
「なぜこの活動はいつも対日本戦の会場で行われるのか?」
↑ですよね。
その理由は主催メンバーによると↓
- 日本と台湾との友好のため。
- 日本のテレビ中継を通じ、日本人や日本国内の支持を得たい。
独立派は親日家のネイティブな台湾人の集団で「日本人なら台湾人の思いを理解し、(中国と国民党からの独立を)支持してくれるはず」と信じているようなのです。
日本は台湾を中国の一部としながら、独立国家であることを黙認しているという複雑な立場を取っています(アメリカも同じ)。
台湾、特に独立派は安保法の成立を喜んでいるとされていますが、台湾の独立派に信頼された日本政府(安倍政権)は従来の見解の見直しを考える準備はあるのでしょうかね?
もしあるとすれば、安保法の使い道はどうなるのでしょう?
考え過ぎですね
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コメント
台湾も韓国も長老は日本領の時代に近代化が進んだことを知っている。だから韓国はそれを無視したいし、台湾は中国と一体になりたくないんですね。
投稿: ましま | 2015年9月23日 (水曜日) 07:16
ましまさんへ
台湾の場合は戦後起った「2.28事件」という、亡命してきた蒋介石率いる国民党軍による台湾人(当時はまだ日本国籍)の大量虐殺事件から、未だに抗争が尾を引いている国内事情がありますから、韓国とは全く違いますね。
投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月23日 (水曜日) 09:53
世界的な行事などでは、「国と地域」という言い方をします。
私はしっくりこないのですが、何とかなりませんかね~
投稿: もうぞう | 2015年9月23日 (水曜日) 20:04
もうぞうさんへ
あの国の持つ、複雑さがよく解りますね
投稿: 玉井人ひろた | 2015年9月24日 (木曜日) 08:14