西念寺柿とオバマと会津献上柿
毎年、福島県に秋を知らせるニュースとして報道されるのが会津で行われる皇室に送られる献上柿の出荷作業の様子です。
一つ一つをそれはそれは丁寧に磨き上げられてから梱包出荷される様子は、福島県と会津の風物詩となりました。
https://www.youtube.com/watch?v=2AX_10klI6k
焼酎で渋抜きされた、その献上柿の銘柄名は「会津不知柿(みしらずがき)」です。最近では「不知」の読みが難読ということでしょうか「会津みしらず柿」というふうに、その部分を‘ひらがな表記’にしていることが多くなっているようです。
これも致し方ないことでしょうかね。
その「会津不知柿」のルーツが、我が村と隣接する二本松市のお寺にあることを最近報道された
>「会津身不知柿“里帰り” 二本松の西念寺で記念式典。
21日、二本松市の新野洋市長と会津若松市の室井照平市長は、若松市寄贈の会津身不知柿の苗木を二本松市小浜(にほんまつし おばま)にある浄土宗寺院「西念寺」(さいねんじ=菩提山功徳院西念寺)に植樹した。」
という新聞記事で、「会津不知柿」は旧岩代町小浜(現二本松市小浜)にある「西念寺」に植えられている「西念寺柿」がルーツであることを初めて知りました。
<‘西念寺柿’と‘会津不知柿’の歴史>
『西念寺柿』は、戦国時代の天正(1573~1593)年間に小浜城主だった戦国武将・‘大内定綱’が西念寺住職の「夕安(せきあん)」上人を中国に留学させ、帰国する際に苗数本を持ち帰り、育てたといわれる。
大内氏は天正13年(1585)、当時(現山形県)米沢の伊達家17代当主に就任したばかりの若武者「独眼竜」こと「伊達政宗」に攻められ会津に敗退を余儀なくされる。
その大内一族が退避するときに持ち込んだ「西念寺柿」が退去地である会津で大切に育てられ、品種改良後に、現在の「会津身不知柿」になったとされる。
http://aizumonogatari.com/history/5520.html
記念式典では境内に植えられてある中国から四百数十年前に持ち込まれ、育ったとされる渋柿の【西念寺柿】の子孫木の隣に植樹されたようです。
郷土の歴史には、知らないことが多過ぎです。やはり、学校でもそう言う授業科目を少しでもいいですから持つべきではないでしょうかね。
おまけ
<二本松市小浜(おばま)とは>
二本松市小浜とは「旧岩代町(いわしろまち)」の地区で、「富士山の見える北限の山『日山(ひやま)』のある町」として知られるところでもあったが、平成17年(2005)12月1日に二本松市、安達町、東和町と合併し、二本松市となった町である。
そのなかで「西念寺」がある小浜(おばま)地区は、旧岩代町の役場があった中心地で、学校や商店が並ぶ。
オバマ氏がアメリカ大統領に就任した際には、その名(おばま)と同じ読み方の地区として地元では話題になった。
http://www.fun.ne.jp/muni/iwashiro/
以上
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コメント
そのお寺と同じ浄土宗西念寺が我が家の近くにあります。愚妻の実家の菩提寺です。
そんなところから発祥している柿とは?昔はお坊さんが教養のある智恵者でしたから納得です。
投稿: JACKS | 2015年11月25日 08:26
JACKSさんへ
検索したときに、「西念寺」という同名のお寺が沢山出てきて、それが全て浄土宗のお寺なのには驚きました。
投稿: 玉井人ひろた | 2015年11月25日 11:53
若狭以外にも「オバマ」があるんですね。
アメリカ大統領にも柿を献上できるといいのに。
投稿: ましま | 2015年11月25日 14:42
ましまさんへ
食べますかね?
投稿: 玉井人ひろた | 2015年11月25日 15:11
多分、クリ(栗)ントンさんに「共和党に勝てるように」といって柿をあげるでしょう。
投稿: ましま | 2015年11月25日 17:52
ましまさんへ
栗きんとんと柿ですか()
投稿: 玉井人ひろた | 2015年11月25日 21:06