「米軍‘基地’」?・・・「米軍‘飛行場’」?
日増しに問題が大きくなるわりに、報道が小さくなってきている沖縄の米軍施設の辺野古移設ですが、ここで今移設が取りだたされている普天間の米軍施設ですがその呼称には二通りの言い方があります。
一つはマスコミなどでよく使われる『普天間基地』、もう一つが日本政府や防衛省が使う『普天間飛行場』という言い方です。
日本政府や一部の報道では「‘普天間飛行場’というのが正しい」ということを言ったりするのですが、どう見てもアメリカ軍基地に見えない施設を「飛行場」ということには違和感を覚え、はたしてその話は本当なのか?
と、思ったのです。
そしたら・・
>『普天間基地』は【普天間飛行場】と呼ばれることもあるが、正式名称は【海兵隊普天間航空基地】=『Marine Corps Air Station Futenma』(略してMCAS FUTENMA)である。
というのを発見したのです。
つまり、『普天間基地』も【普天間飛行場】も、通称と言うことになります。
その英語表記を辞書で調べましたら
- Marine Corps ⇒(米軍の)海兵隊
- Air Station ⇒(格納庫・整備施設がある小規模の)飛行場
※Futenma=普天間
と、あり、それを直訳すれば“海兵隊普天間飛行場”となるようにも思えます。
「空軍基地」と言う場合は「Air Base(Air Force Base)」と表記するようですが、ここは主に海兵隊のヘリコプター部隊の飛行場として使われ「Station」には「軍の駐屯地」と言う意味もありますので“海兵隊普天間飛行場兼駐屯地”という訳しもありでしょうか?
いずれにしても、正式名称は【海兵隊普天間航空基地】がしっくりするようですね。
英語表記を日本語にする場合には、こういうことが多いのでしょうね。
ところで、日本の自衛隊の施設名の言い方は↓
- 航空自衛隊⇒基地
- 海上自衛隊⇒基地
- 陸上自衛隊⇒駐屯地
という言い方をすることが基本になっているそうです。
そう言えば、陸上自衛隊には駐屯地という施設しか聞かないのはこういうことだったんですね。
ちなみに、自衛隊組織は「空自」、「海自」、陸自」の三つですが、アメリカ軍は「空軍」、「海軍」、「陸軍」、「海兵隊」の4つになっているそうで「海兵隊」は独立組織のようです。
ビックリポンですが、以前から自衛隊でも「海兵隊」のような組織を作りたくて、定期的にアメリカ海兵隊の訓練に自衛隊員を参加させています。
安保法成立に合わせ、もしかすると安倍総理は自衛隊にも海兵隊を作るかもしれませんね。
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コメント
こんばんわ。
自分も、良くニュースで耳に入れていますが・・・。
どうしても、「米軍基地」と読んでしまいますね。
投稿: H.K | 2015年12月 6日 20:52
そもそも海兵隊ってのが、分かりにくいです。
陸海空で良いじゃないか?って思うのですが。
投稿: もうぞう | 2015年12月 7日 07:41
H.Kさんへ
基地としたほうはしっくりしますよね
もうぞうさんへ
元々海兵隊はその名の通り「海軍」の内部組織で、軍船を所有していない陸上部隊でしたが、その特殊任務のため独立したようでようです。
投稿: 玉井人ひろた | 2015年12月 7日 08:37
沖縄に行って見ると那覇から名護、その先まで道路の右、左ほとんどが米軍基地です。山林や空地に見えるところは、演習地なのでしょう。山の高い所にあるのが通信基地です。
だから、基地だらけの中で、滑走路が目立つ普天間は「飛行場」といった方がぴったりします。
投稿: ましま | 2015年12月 7日 20:36
ましまさんへ
日本の定義から言うと、間違いなく飛行場なんですよね。英語でも基地(Base)にはなっていませんからね
投稿: 玉井人ひろた | 2015年12月 7日 22:49