死を増・・国交省の‘のんきな仕事’
長野県軽井沢町でバス転落事故を起こしたバス運行会社の「イーエスピー」(東京)ですが、なんと国土交通省がその安全運航などの定期検査を昨年(2015)2月13日に実施し、その検査で運転手の健康診断未受診などの法令違反が判明したのに、行政処分案を決め同社への処分執行がなされたのが今年(2016)1月13日(水)だったことが判明しました。
<定期検査からの主な流れと予定>
- 2015年2月13日、国交省関東運輸局が定期検査実施。
同検査によって、イーエスピーの未受診や不適切な点呼実施等の違反が判明 - 2015年10月20日、同運輸局が処分案を決めイーエスピーに提示。
イーエスピーからの弁明書類が提出される。 - 2016年1月13日、『バス1台を20日間の使用停止』という処分が実施された。
- 2016年1月15日、にバス事故が発生
つまり、国交省関東運輸局は検査から処分提示まで「8ヶ月」、さらに処分実施に至っては検査から「11ヶ月」、もっといえば年度越しの遅~い遅~い‘お役所仕事’を行っていたということです。
これらについての国交省の‘言い訳’です↓
『関東運輸局が昨年2月13日に実施した定期監査で、。道路運送法違反に当たるとして、その場で改善を指導していた。』
『監査から処分案通知まで5か月をめどとしているが、全体の件数が多く、事務処理が長引いた』
国交省では、処分実施から‘3か月以内’にイーエスピー側から改善報告を受け、それからその内容をチェックすることが予定されていたよで、今回は処分から2日目の期間が短く間に合わなかったということのようです。
国交省は、それなりの理由をつけていますが、「次の定期検査まで処理すりゃ良い」という考え方が国交省に根付いているとしか見えません。
人命に直轄する国交省運輸局の、このような‘のんきなお仕事’をやっていたせいで命が消えたかもしれないというのは言い過ぎにならないでしょう?
今、予算員会では甘利大臣がやり玉に挙がっていますが、石井啓一国交大臣(公明・衆議)への追及も始まる気がしますし、やらなくちゃだめでしょう。
| 固定リンク | 0
コメント
役所ってある意味、業者・業界の味方ですからね
(・∀・)ニヤニヤ。
投稿: もうぞう | 2016年1月22日 (金曜日) 19:24
もうぞうさんへ
監査の事前連絡は常識ですからね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年1月23日 (土曜日) 09:34
1年も前のこと、類似の事案が多ければ、普通なら書類は下積みになり探すのにも苦労する。それを忘れもせずに執念深く追いかけて、事故の2日前に処分をする。
優秀な役人!。まさに神業ですね。
投稿: ましま | 2016年1月23日 (土曜日) 10:37
ましまさんへ
こういうのも几帳面・真面目と言うんでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年1月23日 (土曜日) 11:35