安倍総理は‘報道規制が好き’？！

ちょっと古い、２０１５年１１月２１日付WEBニュースでおもしろいものを発見しました。

日本国内のマスメディアにはたぶん取り上げられなかったか？取り上げられたとしてもものすごく小さかったか？で私には全く記憶の無い内容なのです。

それは、国連人権理事会で「表現の自由」を担当し、その調査の特別報告者であるデビッド・ケイ（アメリカ・カリフォルニア大法学教授）らは昨年の１２月１日～８日まで日本に訪問滞在し、調査を予定していたのですが、日本政府側から突然に“来年（2016）の秋ごろ”まで延期の申し入れが出され来日が叶わなかったというものです。

続に言う日本政府の‘ドタキャン’です。同教授の話しですと、日本政府とは事前に十分に話し合い日取りを決めて経緯があり、ジュネーブにて何度も再考を求めたようですが、日本政府側の決定は変らなかったようです。

日本政府側の理由↓

たてまえは＞

• 予算編成作業や他の業務との関係で、政府として十分受け入れ態勢を整えることが困難な見通し。そのため、日程の再調整を申し入れた。

本音は＞

• ２０１６年秋まで延期ということは、２０１６年夏に行われる参議院選挙前のデビッド・ケイ氏（アメリカ・カリフォルニア大法学教授）らの来日調査により、安倍政権の選挙戦にとって不利になる調査報告がなされる可能性が考えられるので「入国拒否」

いわば、安倍政権による情報コントロール（憲法２１条の蔑ろ？）の一つということでしょう。

国境なき記者団（本部フランス）による国別の『報道の自由度ランキング』というものが発表されています。どれだけ、報道に規制や妨害が少なく報道の自由があるかのランキングです。
最新の２０１５年の発表では、日本は１８０ヶ国中「６１位」で、安倍政権になって過去最低を記録しています。

G7別のランキングは↓

1. カナダ（８位）
2. ドイツ（１２位）
3. イギリス（３４位）
4. フランス（３８位）
5. アメリカ（４９位）
6. 日本　（６１位）
7. イタリア（７３位）

国連常任理国別のランキング↓

1. イギリス（　３４位）
2. フランス（　３８位）
3. アメリカ（　４９位）
4. ロシア　（１５２位）
5. 中国　　（１７６位）

ランキングは、北朝鮮が１７９位（最下位から２番目）であるように共産圏はどうしても低くなるようです。地域的には、ヨーロッパと中南米が高位でアジアとアフリカが下位になっています。

日本の６１位というのは、アジアでは台湾、韓国に次いで３番目に位置し、気にするほど情報が閉鎖された国家ではない気がします。

ただ、国内だけで見れば↓

２００２年～２０１５年までの国内政権別ワースト５は↓ 

1. ６１位（2015）安倍総理 
2. ５９位（2014）安倍総理 
3. ５３位（2013）安倍総理 
4. ５１位（2006）安倍総理 
5. ４４位（2003）小泉総理 

第一次の時も含め、安倍政権がワーストを占めるというのは、「安倍総理はマスコミや調査が嫌い」、または「マスコミや調査の規制・統制が好き」という人物であるような印象がどうしても強くなってしまいます。

それは、原発再稼働への調査・審査の様子からも感じてしまうのは私だけではないはずです。

小泉総理はマスメディアを利用するのが旨かったですが、安倍総理はマスメディアから思わぬしっぺ返しを受けそうな予感です。

そう言えば、甘利氏についで、今度は馳文科省大臣が政治資金問題で騒がれ出しましたね。