蟻(アリ)の習性に見る‘人間社会’
北海道大学の長谷川英祐准教授らのチームが2月16日、「英科学誌サイエンティフィック・リポーツ」にアリの生態に関する面白い研究を発表しました。
以前の研究で、何もせずにほとんど働かないアリがアリの集団には常に20~30%存在することがわかっていたそうなんですが、その‘怠け者のアリ達’がなぜ?集団に存在するかは謎だったんだそうです。
その‘怠け者のアリ達’の存在の謎を解明しようとするのが長谷川准教授らの研究です。
‘働かないアリ達’の特性
- 働くアリだけを集めても一部に‘働かないアリ’が現れる
- ‘働かないアリ’だけを集めると一部のそのアリは働き始める
- 働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始める
(実際に8集団1200匹のアリを観察すると、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できた。)
さらにコンピューターでシュミレーションした結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続すというものになったそうです。
これによって、‘働かないアリ’が一定の割合で存在することがアリの集団の長期間存続には必要不可欠になっているという研究成果を得たようです。
つまり、‘働かないアリ達’はいざという時に働いて自分たちの集団の絶滅を防いでいるというのです。
アリは全てが忙しく動いていると思っていましたので、これは驚きです。さらにそれらが集団維持には欠かせないというのですからね。ビックリです。
そうなるとイソップ物語の最初に「セミとアリ」として日本に伝わった↓
【https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2015/02/post-31cd.html】
「アリとキリギリス」の話しは複雑になりますね。
人の社会にも、本能的にそうい人間達が存在するのでしょうか?
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コメント
私もその記事を見て?
人間は怠け者はいつまでも怠けているように見えますがいざというときに働きますかねえ
投稿: kiyoka | 2016年2月17日 (水曜日) 18:05
kiyokaさんへ
たぶん?そうなるんじゃないでしょうか
投稿: 玉井人ひろた | 2016年2月17日 (水曜日) 18:15
面白い研究ですね。
人間とは、ちょっと違うように思いますけどね~
切羽詰まれば、違ってくるかもですが。
投稿: もうぞう | 2016年2月17日 (水曜日) 19:36
もうぞうさんへ
切羽詰まれば・・・わかりませんね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年2月17日 (水曜日) 21:32
おはようございます、玉井人さん。
なるほどと思いながら記事を読みました。
ただ人間の場合、怠けて働かない人もいるでしょうが、一見怠けているように見えて、どうしても働けない人達もいますね。
アリの場合は怠け者のアリは一見怠け者のアリか、働けないアリかは、分からなくてその結果はどうなんだろう、同じなのかなと思いました。でもそういう研究をすることは凄いですね。
投稿: 浜辺の月 | 2016年2月18日 (木曜日) 09:31
浜辺の月さんへ
人間界は複雑ですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年2月19日 (金曜日) 19:29