じんりゅう・・・(仁竜)
あの東日本大震災が起こった2011年に政府から三菱重工神戸造船所(神戸市兵庫区)に発注され、翌2012年2月に工事が始まり、平成26年(2014)10月に進水が完了し海上試験などを行っていた海上自衛隊の新しい潜水艦「じんりゅう」が、7日に防衛省に引き渡されました。
同日には、防衛省関係者ら約260人が出席し引き渡し式が行われたようです。
最新鋭のそうりゅう型潜水艦の艦名は「仁愛の徳を持つ竜」を意味するものだそうですが、自衛隊は“軍隊にあらず”の建前から、艦名はすべて「ひらがな」を使うことになっているため「じんりゅう」となるわけです。
建造費は約545億円、重量2950トン、全長84メートル、幅9.1メートル、乗員数は約65人が可能で、何と言っても従来の潜水艦よりも水中持続力が高いのが特徴のものだそうです。
今後、広島県呉市の第1潜水隊に配備される予定され、海上自衛隊の話によると『高い水中持続力を活かし、日本周辺海域における警戒監視に大きな役割を担う』ことが期待されているとのことですが、その最大の目的は近年頻繁に領域に現れる中国の潜水艦の監視のための尖閣諸島近海の警備が主であることは想像がつきます。
いよいよ、日本政府の防衛のための現実的な動きの一つでしょうか?
余談です
<潜水艦の水中最高速に関しての比較データ>
- 日本の「じんりゅう」 ⇒20ノット(約35km/h)
- 中国軍原子力潜水艦⇒25ノット(約45km/h)
- 米軍原子力潜水艦 ⇒34ノット(約61km/h)
※、佐渡高速フェリー⇒30ノット(約54km/h)
現在の潜水艦の水中での速度が恐ろしく速いことが、佐渡フェリーの速度と比較するとよく解りますね。
「じんりゅう」速いとは言えないだけに、乗組員の心中はどうなのでしょうかね?
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コメント
潜水艦は、真珠湾攻撃のように、かくれて攻撃するにはいいが、専守防衛ではどういう使い方をするのかよくわかりません。
その分、ご自慢の対潜哨戒機充実に使えばいいのに。
投稿: ましま | 2016年3月 8日 (火曜日) 09:21
ましまさんへ
海の中での‘攻撃は最大の防御なり’的な‘威嚇’と、‘相手国の領海’での情報収集だと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月 8日 (火曜日) 14:20
りんじゅうかと思いましたぜ?
空母ほどではないにしろ、自衛装備としてはちょっとね~って感じです。
近隣国が軍拡に懸命ですから、しょうがないか?
投稿: もうぞう | 2016年3月 8日 (火曜日) 17:59
もうぞうさんへ
ただ、中国の原子力潜水艦に追いかけられたらあっという間に追いつかれる速度しか保有しない日本の潜水艦ですから、専守防衛が義務付けられた乗組員は脅威でしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年3月 8日 (火曜日) 19:10