誤解(故意)の報道・・・熊本地震
熊本では大変な震災が発生してしまいました。お見舞い申し上げます。
さて、今回もマスメディアの方が、気象庁や政府発表より詳しい情報を伝えていましたね。ただ、東日本大震災にも数多くの間違った報道や誤解報道がありましたが、今回もやはり気になる報道がありました。
TBSの朝の報道番組「あさチャン」での放送です。
現場のリポーターが、被災者にインタビューする場面でした。
被災男性>
「私は、近所の人々と‘自宅前の広場に一旦非難’し、すぐに自宅に戻り片づけをはじめました。」夏目MC>
「‘避難所’では、何が不足していますか?」被災男性>
「‘避難所には行っていない’ので、分りません」夏目MC>
「ありがとうございました。」
インタビュー内容と「夏目MC」との会話は、まったくかみ合わないものでしたが、スタジオでは全く意に介さない様子で次に進んでいったのには唖然でした。
そして、こんどはヘリコプターからの映像に対し、藤森アナが実況を始めました。
ヘリからの映像は、地震のため道路が地割れしたところに、突っ込んで立ち往生したトラックの様子を映し出しました。
それに対する藤森アナの実況は↓
「地割れに突っ込んでしまったトラックが見えます。トラックは、その衝撃の性でしょうか‘運転席が前方に倒れている状態‘が見えます。その衝撃の様子がうかがえます。」
これは、藤森アナの100%誤解報道です。
国内のトラックは、大型トラックのすべて、そして10年ほど前から小型トラックでも「キャブチルト」という機能が標準装備になっています。
これは、オイル交換などエンジン回りのメンテナンスする時に、乗用車がボンネットを開けるのと同じく開くようになっているものなのです。
ドライバーが操作する場合は、一旦止まって車から降りて外に出てからでないとできません。
そして、これはどんな大きな衝撃が加わっても、その操作をしない限り傾くことは絶対ありません。
なぜなら、運転中にこんなことが起ったらドライバーは命がいくつあっても足りませんからね。絶対に衝撃では起動しない状態なのです。これは、元トラックドライバーの私が保証します。
ですから、溝に落ちた程度で開くはずが無いので、震災現場で写った映像は、何らかの確認かレスキュー作業のため、ドライバーか作業員が操作して開けたものです。
ニュースでも、誰かがそれを言ってくれる人が欲しかったです。
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コメント
へえ、玉井人さん
その博学から元はどこぞの大学教授などでは?
と勝手に想像しておりましたが、元トラックドライバー
とは・・、きっと幅広い職業を経験なさったのですね。
あの高速道路で動けなくなったトラックの映像、何度も
見ました。あれはクラックにタイヤが落ち込んで
動けなくなったものと思っておりましたが
そのような事情だったのですかぁ。
投稿: あね | 2016年4月15日 (金曜日) 19:09
あねさんへ
止ったのは、割れ目にタイヤがはまったか脱輪したせいですが、キャブが斜めになっているのは人的操作です。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年4月15日 (金曜日) 19:12
記者は幅広い知識を要求されますが、どだい無理な話です。
となると、ミス報道もあり得るわけです。
だとすれば、それをフォローするのが、スタジオにいるお偉方?
玉井人ひろたさまこそ、コメンテーターにふさわしい??
投稿: もうぞう | 2016年4月16日 (土曜日) 19:24
もうぞうさんへ
どの番組でも、最近のコメンテーターはMCの話しに合わせる人ばかりで、居ること自体が無駄な気がします
投稿: 玉井人ひろた | 2016年4月16日 (土曜日) 19:33