さんりんぼう
暦の、本日5月17日(火)の枠を見ると「 三隣亡 ・ 友引 」と記載になっています。私の地域では、この日には100%葬儀は行われません。
それは、「三隣亡」の「友引」に葬式を行うと“隣組に死ぬ人が(3人)連続するから”と信じられている日で、‘絶対に葬式をやってはいけない日’となっているからです。
実際に、これを‘迷信’として葬式を行った後に2件連続して、同じ隣組内の葬儀が連続したのを、私は実際に経験しています。
その他にも「三隣亡」の日は‘凶日’とされ、建前や開店などには避けられるのが一般的のようです。
ところが、江戸時代には‘さんりんぼう’は「三輪宝」という漢字で表わされ、最良の日を意味し「屋立てよし」「蔵立てよし」というふうに「吉日」だったことが記録にあるようです。
以前にこのブログでも記載しましたが、明治以前までは‘ともびき’も「友引」の漢字ではなく、「共引」となっていたもので、葬儀を行っても何でもない日でした。
どうしてそのように意味が逆転したかは諸説あるようですが、一番の根源は明治政府が神仏分離令と同時に行った、大安・仏滅などの占いてき民間信仰禁止令による弊害のような気がします。
つまりは迷信なんですが、迷信も信じられると実際に凶事が発生するから恐ろしい気がします。
人の‘念’とはこう言うことなのでしょうかね?
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コメント
今はどうなっているかわかりませんが、公営の火葬場は友引が公休日になっていました。
投稿: ましま | 2016年5月17日 (火曜日) 21:23
ましまさんへ
我が地域は、現在も公休日になっています。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年5月17日 (火曜日) 21:31
当地の火葬場は、元日がお休みなだけです。
もちろん友引に火葬する人は、ほとんどいませんから、「お休み」であるという説が出回ったのでしょう。
投稿: もうぞう | 2016年5月18日 (水曜日) 19:19
もうぞうさんへ
当地は、友引と正月三が日(1,2,3日)が低級となっていますので、この前後の日は混みあって大変なことになります。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年5月18日 (水曜日) 19:30