‘I C カード’のほうが危険なのでは?
きょうのニュース↓
日本全国の「セブン&アイ」のコンビニエンスストアのATMの内の17都府県の約1400台で、今月15日早朝の2時間の間に偽造クレジットカードとみられるカードが使われ、総額約14億円が一斉に引き出されていたことが5月22日、捜査関係者への取材でわかった。
いずれも南アフリカの銀行から流出したカード情報が悪用されたとみられる。
この報道は、いろいろな意味でわたしは興味を持ちました。
現在、カードは上記のような事件を防ぐための‘セキュリティー強化’を目的に‘磁気カード’から‘ICチップカード’への移行が急激に行われています。
自動車免許証も現在は偽造を防ぐためICチップカードになりました。それは、ICカードは、磁気カードに比べ、セキュリティ面で大変優位だとされるからです。
<ICカードの磁気カードより優れている点>
- 大量の情報を記憶できる
- ICチップは不正にアクセスされると、自ら保存しているデータを壊して、読み取られないようにする機能がついている
- ICチップの場合、保存されているデータ、リーダー/ライターとの通信時のデータともに暗号化処理されているので簡単に読み取れない
- 暗証番号で本人確認ができるような機能もつけられる
- ICチップの製造には専門的な知識や特殊な設備が必要で、偽造はとても困難
さて、現在普及している「ICカード運転免許証」についての次のような注意点を、知っているでしょうか?(私は知らなかった)
>(ICカード運転免許証は)暗証番号を設定しなかった場合は、‘ICカード読み取り装置’を持っている人が、何らかの理由で約10cm以内まで近づくとICチップ内の個人情報がその人に(盗み)読み取られる恐れがあります。
ICカードには、大きく2種類に別けられ、 一つはSuicaやICOCAなどの乗車カード、たばこの購入に用いるtaspoのように読み取り装置にかざすだけで使える『非接触型ICカード』、そしてもう一つは磁気カードと同じように読み取り装置に差し込むタイプの『接触型ICカード』になります。
その違い、見た目でも直ぐに判ります。ICチップがむき出しになっているのが「接触型」、見た目には全くチップが見えないのが非接触型です。
自動車免許証は非接触型に分類されるようです。
Suica等を使っている人は判ると思いますが、このカードは入れ物からわざわざ出さなくても、読み取り装置はちゃんと読み込んでくれます。
つまり、犯罪者が小型の違法読み取り装置を使えば、カードが入った財布をズボンのポケットに入れてたばあい、傍に近寄って機械を当てるだけで知らぬ間に個人情報をすべて盗み取られてしまうのがICカードと言うことになります。
現実として、手のひらに入る小型スキミング機が使われ犯罪がすでに行われているんだそうです。
とすれば、ICカードの方がかえって危険ということじゃないでしょうか?どうしましょう
| 固定リンク | 0
コメント
今晩は♪
便利さと引き換えに、
ずいぶんと大きな代償を払うことになるとは!
投稿: マコ | 2016年5月25日 (水曜日) 20:52
マコさんへ
恐ろしい世の中です
投稿: 玉井人ひろた | 2016年5月26日 (木曜日) 07:53
なるほど、随分と説得力がありますね。
ではなぜ磁気カードが、危ないと公言しているのでしょう?
投稿: もうぞう | 2016年5月27日 (金曜日) 19:18
もうぞうさんへ
いろいろありましょうが、磁気テープで造るカードは作り易かったからなんだと思います。
いずれにしても読み取る機械が在るのですから、偽造は簡単なんでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年5月27日 (金曜日) 19:28