「のうさくもつ」だと、ズ~っと思っていた
朝の報道番組を見ているときに、今年の天候不順で‘農作物’に影響が出ていて、値上がりが起っているというようなリポートが放送されていたのですが、そのときにリポーターが「のうさくぶつ(農作物)」を連呼するので気になってしょうがなかったのです。
そしたら、スタジオのMCも「のうさくぶつ」というではありませんか。
私にとって「農作物」は「のうさくもつ」と読むのが常識でしたので、耳障りでしょうがなく「こいつらちゃんと読めないのか?」と、頭に来てしまったのです。
ところが・・・「農作物」の読み方は↓
「のうさくぶつ」 ⇒ ○ (正解)
「のうさくもつ」 ⇒ ☓ (誤り)
だったことが後で判明しました。
つまり、わたしはズ~っと間違った言い方をしていたのです。これは、ちょっと衝撃でしたね。
<「のうさくぶつ」についての解説によれば>
- 「農作物」という言葉は本来、「農」(のう)の「作物」(さくもつ)ではなく、「農作」(のうさく)+「物」(ぶつ)という成り立ちの複合語である。
ということのようです。
つまり、農作業によって作られた生産物(せいさんぶつ)であるから「のうさくぶつ」というのが正しいということのようで、NHKでも「のうさくぶつ」というのが正しいとなっていました。
実際に、広辞苑や大辞林の索引には「のうさくぶつ」は有っても、「のうさくもつ」の項目は存在していませんでした。
ただし、
広辞苑の「農作物」の説明には「『のうさくもつ』とも言う」いうののが付属されていましたので、私と同じように「のうさくもつ」と言っていることが数多くいることが間違いないようです。
それを裏付けるように、ある日本語の正誤を解説したサイトには次のような記述が載っていたのを発見しました
>さくもつ(作物) / さくぶつ
(誤)今年は天候の不順がたたってさくぶつ(作物)の出来がよくない。
コメント:「作物」は、ふつう「さくもつ」と読むと「田畑に栽培する植物。
農作物(のうさくぶつ)」、「さくぶつ」と読むと「絵・彫刻・小説などの芸術的作品」を指す。
この場合は「のうさくもつ」の読みが適切。
広辞苑には下に「作物」の漢字を使っているものがが載っています。
普通作物、園芸作物、工芸作物、特用作物、換金作物、商品作物、食用作物、繊維作物、染料作物、緑肥作物、救荒作物、備荒作物、夏作物、冬作物
上記はすべて農耕に関係したもののようですが、「・・作物」ところは全部「さくもつ」と読むのが正解です。
それらを考えても、私としてはやはり「のうさくもつ」と読みたいですね。
| 固定リンク | 0
コメント
「ぶつ」か「もつ」か学校ではどう教えるのでしょうか。
投稿: 吉田かっちゃん | 2016年6月29日 (水曜日) 11:12
学校では「ぶつ」と教えるようですね。テストでは「もつ」はxのようですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2016年6月29日 (水曜日) 11:19
吉田かっちゃんへ
そうなんです。テストでは「ぶつ」が正解なんです。「もつ」では不正解なんです。
ただ、一般的には「もつ」でも意味が通じるというものなんです
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月29日 (水曜日) 12:01
気にしたことさえありませんでした。
どっちでも良いじゃん??
世論(よろん)でも世論(せろん)でも。
また
一生懸命で一所懸命でも。
投稿: もうぞう | 2016年6月29日 (水曜日) 19:12
もうぞうさんへ
たぶん数年後くらいには、どちらでも正解となっていくんだと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月30日 (木曜日) 08:28