投票の練習・・・必要?
「改正公選法」によって選挙権年齢が20歳以上から18歳以上に引き下げられたことによって、高校生も投票することになり、福島県選挙管理委員会では先月の5月、県内の各高校で選挙のやり方を体験する『模擬投票』が行われました。
模擬選挙は、福島大生などがやる候補者役の政見放送を見たりした後、校内に設けられた投票所で1票を投じるやりかたで、実際の選挙と同じ手順と投票箱などを使ってのものだったようです。
選挙管理委員会が、このような選挙のやり方の説明をするのは、たぶん戦後では昭和21(1946)年4月10日に行われた戦後最初の「(第22回)総選挙」前と、今回ので2度目になると思います。
昭和21(1946)年4月10日に行われた戦後最初の「(第22回)総選挙」も、前年の終戦間もない昭和20年(1945)12月17日の選挙法改正によるものです。
それまでの選挙では投票できるのは25歳以上の男子のみだったのが↓
- 年齢が25歳から20歳以上に引き下げられた
- 女性にも日本史上初の投票権が与えられた
女性参政権はGHQの命令だったようですが、それを命じたマッカーサーの考えが記録に残っています。
「婦人は政治団体のメンバーとして、家庭生活の幸福に直接役立つ政治と言う新たな観念を日本にもたらすであろう。」
この時は、女性どころか日本人のほとんどの人に投票権が無かったに等しい時代でしたから、選挙のやり方には新たに有権者となった人・女性は混乱したでしょうし、投票説明と啓発は必須であり選管は大変だったでしょうが・・・
私が20歳になって選挙権を得たときに、選挙の練習も説明も無いので、新聞やテレビを視て候補者を知り、投票は見様見真似で、少し緊張気味で行ったことを覚えています。
もし“「義務教育終了からある程度年数が経過した20歳は選挙のやり方は当然知っている」と言う根拠”があるというのなら、18歳以上だって同じだと思うのですが、違いますかね?
高校生の模擬投票だって選管がやる以上、少なからず公費が費やされるわけでしょうし、今回の18~19歳の半数に該当する高校生に、選挙の練習は必要なんでしょうかね?
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コメント
時代ですかね?
私は高校時代、社会科が好きで、マリーアントワネットの
スカートの直径は、ヘアスタイルの高さは、なんて
いう社会科の先生でしたから歴史に興味を持ち、政治にも
興味を持つようになりました。
それに、そのころは朝鮮人部落というものもあって、
母に 「あそこは怖いところだから近づいちゃダメ」
と言われていて、子ども心に矛盾を感じたものです。
そんなことから、20歳になった時は政党は
ほぼ決まっていました。
ところが、今は政治や社会にかかわるのは「変わった人」
てな雰囲気があるから、投票の練習も仕方がないのでは?
投稿: あね | 2016年6月 3日 (金曜日) 17:20
あねさんへ
そうだったんですか。私も似たようでしたね。
)
高校の時に授業で「論文を書きなさい」(原稿用紙10枚以上がノルマだったかな?)というのがあったんですが、わたしは「マルクス・レーニン主義について」といのを書きましたよ(
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月 3日 (金曜日) 17:28
ちょっと異常だと思いますね。
過剰に反応しています。
この前、「日本もようやく選挙権が18歳からになりました。
今まで、遅れていたんですね~」
と新聞に。
それじゃ、16歳からになれば進んでいるというのか?
投稿: もうぞう | 2016年6月 3日 (金曜日) 19:16
もうぞうさんへ
投票練習にかこつけて、何か政治への誘導的なことがないのか?疑いもいだきたくなります。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月 3日 (金曜日) 19:37
一定の納税額がある男子には明治時代から選挙権がありました。戦中は小学生でしたが、級長・副級長は学期ごとに選挙で決めました。
もっとも候補者は、成績により先生が推薦します。大体その通りになるのですが、得票は公表されますので人気があるかどうかははっきりしました。
だから、戦後になってもまごつくということはありませんでした。
投稿: ましま | 2016年6月 3日 (金曜日) 20:21
ましまさんへ
都会ではどうかしれませんが、戦後最初の総選挙は、1人で複数候補者の投票できましたし、私の祖母などは学校も行っていなし文字も書けませんでしたので、説明とそれを理解できない人でトラブルが続発したと、わたしは聞いています
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月 3日 (金曜日) 22:28