政治家の人気取りに乗せられた?英国民
正式には『グレートブリテン及び北アイルランド連合王国』と言うため、世界では『ユナイテッドキングダム(またはUK)』というのが常識だそうです。
ところが世界で唯一、日本ではポルトガル語またはオランダ語の「イングランド」を示す言葉の[エンゲルス(エゲレス)」が語源とされる「イギリス」または「英国」と言うのが一般的ですね。
それはともかく、英国でEU離脱を問う国民投票が行われ、離脱派が勝利し世界に激震が走ったその後です。
日本国内では、円高や株安などのいろいろな影響も出始め、憶測が飛んでいますが、
当のEU側の反応は、日本とはかなり差がある反応が出ているようです。
あの後、ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領など主要6カ国の首相が協議した結果はというと↓です
- イギリスに対し速やかに離脱手続きを実行するよう求める
という、イギリスに対しなんとも冷静と言うより冷淡な態度を示し、まるで離脱を待っていたか?のような対応を示しています。
新聞紙面でも↓
- 「英国人は目を覚ました後に後悔、ところがEUは“(イギリスに)すぐに出て行け”と要求」
と、いう内容記事を掲載しているようで、イギリスがEU各国から厄介視される、‘嫌われ者、じゃま者’だったということが露呈した形になった感があります。
実は、世界最大のスポーツの祭典である「サッカーワールドカップ」は世界の地域予選で選ばれた国が出場するのですが、イギリスはただ1ヵ国ヨーロッパの予選に出場しないで、国内だけでの予選で出場することをゴリ押しして顰蹙を買っている国で、特にヨーロッパの国々のすべてから嫌われています。
アメリカのインターネット検索大手のグーグルは24日、イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利を決めた、その後にイギリス国内で検索回数が最も多かった関連のキーワードトップと2位を発表しました。
1位、「EU離脱は何を意味する?」
2位、「EUって何?」
このことから、グーグルでは↓
国を二分した国民投票は投票率72・2%に上ったが、実は多くのイギリス国民が「EU離脱か残留か?」の意味を理解しておらず、ネット検索に答えを求めていた可能性がある
という分析結果を発表しています。
今回の国民投票は、強硬派でアメリカのトランプ氏似のボリス・ジョンソン前ロンドン市長が巻き起こしたものだということはよく知られていますが、この政治家の人気取りパフォーマンスに乗せられた人々が離脱に回ったとしたら、えらいことです。
英議会のサイトには再度の国民投票を求める請願が殺到し、署名数は100万人を超えているそうです。
また署名サイト「Change1.org」には「ロンドンが独立しEUへの加盟を求める」との請願に10万人以上の署名が集まっているそうです。
まさか、イギリスが分裂するとは思いませんが、「まさか」が起ったイギリスでは解かりません。
いずれにしても、EU諸国はイギリスが自滅するのをほくそ笑んでいるかのようで、政治家のエゴに踊らされた格好のイギリス国民が可哀そうに感じてきました。
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コメント
「速やかに離脱手続きを」というEU側の要求は「まごまごしていると連鎖反応でまねするところが出てくるから」という解説もあります。
投稿: ましま | 2016年6月26日 (日曜日) 20:37
ましまさんへ
イギリスは、今までも相当の我がままを言っていたそうですから、再投票で残留するのも嫌っている可能性もあるのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月26日 (日曜日) 22:01
こんばんわ。
これは、「離脱成立」になるには、時間がかかりそうですね。
投稿: H.K | 2016年6月26日 (日曜日) 22:01
H.Kさんへ
決定はしているのですが、手続きまでがかかるようです
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月26日 (日曜日) 22:17
グレートブリテンやユナイテッドキングダムですよ。
大日本帝国って言うのと同レベルの気がしますが??
投稿: もうぞう | 2016年6月27日 (月曜日) 18:11
ギリシャ危機、EUの難民割り当てや違法難民問題、加えてこの10年間に東欧からの移民流入が100万。 そして、国内の構造的格差の拡大。
こうして、仕事を奪われる、という危機感が離脱派が
多数を占めたのでしょう。
ひるがえって、日本。経済危機と強いリーダーを求める
気運が今度の選挙で多数を占めたら、とても危険な
においがしてきます。
投稿: あね | 2016年6月27日 (月曜日) 20:12
もうぞうさんへ
仰る通りですね
あねさんへ
政治家の口車という、危ない乗り物には注しましょう
投稿: 玉井人ひろた | 2016年6月27日 (月曜日) 20:46