選挙費用 × 棄権者人数
いよいよ参議院選挙の投票日まで日にちが無くなりました。今回の投票率はどのくらいなのでしょう?
村と友好協定を結んだマチュピチュ村が有るペルーでは、選挙は義務で「棄権すると罰金なんです」と、野内与吉さんの孫で日本で活動をしている「ノウチ・セサル・ヨシロウ」氏が語ったのを聞いて、私たちはちょっと驚いたものでしたが、世界にはウルグアイや、シンガポールなど「投票義務、罰金あり」のところが、少なくないようですね。
イギリス連邦に参加しているオーストラリアは、そのことで結構有名な国家のようですね。
オーストラリアでは投票に行かないと原則として20豪ドルが科され、さらにその支払いも拒んで裁判になると50豪ドルが請求されますので、選挙での投票率は毎回90%以上になってるようです。
ただ「それでも100%にはならないのか」と言われれば、それまでですが、それでも日本の投票率とは比較にならないことは確かです。
国政選挙の“棄権”に関しての、ちょっと面白い数値を見つけました。
>2012年(平成24)12月に行われた「第46回衆議院選挙」です。(結果は自民の圧勝に終わって、民主党が政権を降りることになった)
- 有権者数 ⇒約1億400万人(2012年当時)
- 棄権者数 ⇒約4,230万人
- 選挙にかかった国費総額 ⇒約588億円
- 選挙にかかった一人当たり費用⇒565円
上記から選挙費用の内の‘約240億円分=565円(一人)×4230万人(棄権者)’の大切な税金が役に立たなかった計算になります。
言い換えれば、棄権者達は240億円もの血税を無駄にしたことと同じになります。
私は、なるほどと感心しましたが、この考えかたをどう思うでしょうか?
そしてもう一つ、投票を棄権する人に対し、興味深い意見をネット上で発見しました。
「選挙権って、参政権とも言いますけど、政治に参加する権利です。
それを放棄したのですから、税金がどんなに高くても例え徴兵されるようなことがあっても、文句は言えないんですよ。」「選挙に行かない人はどんな政治をしてもいいですよって、白紙委任状にサインしたと同じです。」
これも、なるほどです。
ではなぜ日本では義務化しないのか?
投票を義務にすると自由な投票という権利を奪うこのになる可能性もある。
これもまた、なるほどです。
私のような凡人には「投票義務化」の是非の判断はできませんが、日本の有権者のの中で約40%以上の人々は与野党含めて、認めていない政府とも言えるのではないかと思うのです。
それほど多くの国民が支持しない国会、その中から選ばれる政権に将来を委ねるというのは、日本とはなんとも不可思議な国だとも言えなくないのではないでしょうか?
尚、先の費用には選挙に使われる約300億円を大きく上回る「政党交付金」という莫大な税金は含まれていません。
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コメント
私も一票の値段を計算したことあります。
棄権などは計算に入れない単純計算でしたが。
ただ何の興味もない知識も乏しい人が、どんどん投票して、結果をヨシと出来るのか?
疑問がわきます。
投稿: もうぞう | 2016年7月 8日 (金曜日) 19:22
もうぞうさんへ
そう言う問題も出てくるでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月 8日 (金曜日) 20:53
この記事にヒントをいただき、今日の記事を書きました。題は「投票率72%、前回比-11%」です。
投稿: ましま | 2016年7月 9日 (土曜日) 11:45
ましまさんへ
おもしろい数値ですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月 9日 (土曜日) 15:18
英国の国民投票というのも民主主義の問題点をあぶりだしました。いろいろ本当にむつかしいですね。
投稿: 山口ももり | 2016年7月 9日 (土曜日) 17:58
山口ももりさんへ
一筋縄ではいかないのが政治かもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月 9日 (土曜日) 18:57
なるほど、なるほど。
いい視点を教えてもらいました。
私のブログに早速パクリたいと思いました。
今回は1億660万人位の有権者に
なるそうです。
どれだけの無駄が出るか計算するのも
一興かな。
いや一興ではありませんね。
憂うべきことか・・・。
投稿: あね | 2016年7月 9日 (土曜日) 20:23
あねさんへ
なんだか、どなたかは棄権をするように訴えている人も居るようですね。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月10日 (日曜日) 18:47