ゴルファー松山選手のリオ五輪辞退
リオデジャネイロオリンピックがあと一月余りとなって、メダルが期待されたプロゴルファーの松山英樹選手が、出場辞退を発表しました。
>発表された松山英樹選手のリオ五輪辞退の全文 ↓
「 さて、このたび、私、松山英樹はリオデジャネイロ開催のオリンピックにおける、ゴルフ競技出場辞退を決意いたしました。
ゴルフがオリンピック正式種目に採用されたことは大変嬉しく、オリンピックで活躍することにより日本の皆様にゴルフの魅力を伝え、競技発展に大きく寄与できることは重々承知しております。
しかしながら、関係者から情報はいただいてはおりますが、開催地リオデジャネイロにおけるジカ熱および治安に関する不安を十分に払拭出来ませんでした。
私は虫刺されに対して極度に強い反応が出る傾向があり、これまで何度も虫刺され部位の化膿による影響で十分な態勢でプレーに臨めない事態に見舞われました。
こうした不安を抱えながらでは、世界と戦う上でベストなコンディションで臨めないと考え、苦渋の決断ではございますが、辞退を決意した次第です。
ゴルフがオリンピック正式種目として採用されるに当たり、関係者の皆様の多大なるご尽力には大変感謝しており、また、世界ランキングの日本人選手最上位選手が欠場することでご迷惑をおかけするのは本意でございませんが、何卒事情ご賢察の上、ご理解頂ければ幸いです。
末筆ながら、オリンピックにおけるゴルフ競技が盛況に終わりますこと、また、日本代表選手の皆様のご活躍を心よりお祈り申しあげます。」
松山 英樹
松山選手が言うジカ熱以外にも、リオデジャネイロでは2016年第1四半期の殺人事件の発生件数が、前年に比べて15%増加。路上強盗など、殺人以外の犯罪も増えているそうです。
今月の7月1日には44.5万ドル(約4500万円)相当の五輪取材向けテレビ機器を搬送していたトラックが襲撃される事件も起きているそうです。
この犯罪増加に比例するように、今年に入り、リオデジャネイロでは殉職した警察官が50人を越え、その治安悪化が問題となっているのに対し、リオデジャネイロ州では財政悪化によって警察官、救急隊員、教師、病院職員、刑務官などに対して給与の未払いが起っているそうです。
未払いの州に対して怒りの警察官たちが『警察は市民を大事にしているが、政府はオリンピックしか見ていない』と訴えるストライキやデモがリオの街で行われ、
7月4日には給与の支払いを求める100人以上の警察官や消防士らがリオデジャネイロにあるアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(ガレオン国際空港またはリオデジャネイロ国際空港とも呼ばれる)で
「地獄へようこそ。 警察と消防士には給料が支払われていない。 リオデジャネイロに来る人は誰も安全ではない」。
などと書かれた横断幕を掲げ、床には殉職者を象徴するネキンが並べられるというデモが行われたニュースが世界中に配信されました。
この行動や、世界の反応が功を奏したのか、7月4日ブラジル連邦政府による緊急支援を受けたリオデジャネイロ州政府は、救急隊員や教師、病院職員、刑務官などに対して、未払い分の支払い手続きを開始したという報道がなされましたが、いつまた未払いになり警察官たちのストライキが始まるかは判らない状態のようです。
とても不安な状況の五輪のようですが、神経質になっているのは世界で日本だけぐらいだというのも事実で、日本国内にいて、オリンピックに何の縁も無いわたしのような凡人には何を信じたらいいのか?何が何だか?わからないですね。
ただ、無事に競技ができて帰国してもらいたいものです。
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コメント
豚インフルエンザも心配だという声も?
投稿: もうぞう | 2016年7月 6日 19:24
もうぞうさんへ
そう言う話も有るんですね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月 6日 20:32