「 天 皇 」 そして 「 石 棺 」
昨日のテレビ報道は、天皇陛下から「生前退位」の御意向↓
>天皇陛下は、「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」と考え、今後、年を重ねていくなかで、大きく公務を減らしたり代役を立てたりして天皇の位にとどまることは望まれていないということです。
こうした意向は、皇后さまをはじめ皇太子さまや秋篠宮さまも受け入れられているということです。
というビックニュースが最も大きな話題だったでしょう。ただし、宮内庁からはこれについて「全否定」が発表されました。
それを受け、今朝の朝刊の1面の見出しは予想通りでしたが、福島県の地元紙「福島民報」の1面見出しは、さらに別の意味で驚きました。
[天皇陛下 生前退位のご意向]の大見出しと、両陛下のの写真の下には・・・
←・・「石棺」に言及、の大きな文字が有ったのです。
「退位」そして、もう「棺(ひつぎ)」の話しも出ているのか?
とギョッとしましたね。
しかし、「石 棺(せっかん)」は全く別の記事で、実はこちらの方が重要かつ大事な記事だったのです。
13日、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向け、国の専門機関「廃炉支援機構」は、(事故で溶け落ちた核燃料を取り出すことがあくまで大前提としたうえで)核燃料を建屋内で閉じ込める「石 棺(せっかん)」と呼ばれる方法について初めて選択の余地を残した技術的な計画を示したという記事なのです。
これは、同じくメルトダウン事故を起した旧ソビエトのチェルノブイリ原発で採用された方式として有名なもので、簡単に言うと核燃料を原子炉ごとコンクリートで固めてしまうというものです。
その理由として、「長期的な責任継承に関する不確実性や世代間での安易な先送り等に対する懸念を十分に踏まえることが求められる」としています。
簡単に言うと、「時間そして予算的にも、いつまでも廃炉作業に関わっていられない。早く使える原発を再稼働して、赤字を解消したい」という、原子力村の住人の“ご意向”でしょう。
今まで国や東京電力は、「石棺方式は考えていない」というのが、変らぬ統一見解でした。
それが、急に変ったのは・・・やはり先の参議選で与党が3分の2議席を取得した「自信」(傲り)の表れでしょう。
地元市町村からは「使用済み核燃料置き場の固定につながる」として猛反発が出ています。
もう話題にもならなくなった青森県の六ヶ所村もそうですが、核燃料のゴミ捨て場の構想が福島県でも進みそうです。
参議選が東北で勝てなかったことへの、自民・公明の腹癒せ?
余談ですが、歴代天皇のうち59人が生前退位を行い、生前中の元号の変更、そして女性天皇も珍しいことでは無かったのですが、明治政府が造った皇室典範施行からは全て行われていません。
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コメント
石棺は古墳時代の考古学専門語です。その構造方式や原材料の産地が、文字以上の歴史をつづります。こんなところへ使ってほしくないですね。
投稿: ましま | 2016年7月14日 (木曜日) 12:28
ましまさんへ
誰が使い出したんでしょうかね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月14日 (木曜日) 14:03
その前は朝鮮伝来の支石墓、甕棺というのが流行りました。
投稿: ましま | 2016年7月14日 (木曜日) 20:42
ましまさんへ
いえいえ、私の言うのは原発処理の「石棺方式」という言い方の始まりです
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月15日 (金曜日) 08:12
陛下の立場は微妙なんでしょうが、宮内庁は否定しているとはどういうことでしょうか?
仕事をしていないとも受け取られかねませんよ。
投稿: もうぞう | 2016年7月15日 (金曜日) 20:18
もうぞうさんへ
憲法に関わる問題なので、否定するしかないのでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2016年7月15日 (金曜日) 20:21