危機管理のあまさが、またまた露呈
休刊だった昨日を経て、楽しみにしていた今朝の新聞を読んだら、驚いた記事が載っていました。
>(再稼働の噂がある)『東京電力福島第二原子力発電所』において昨年(2015)の10月‘外部からの侵入を防止するため、敷地に設置された検知器の警報音が鳴らないようになっていた’ことが原発の警備体制などを確認する検査で判明。
『原子力規制委員会』は法令違反として、9月12日(月)東電に対し厳重注意とともに、再発防止の指示を出した。
この事実を発見した原子力規制委員会による、東京電力側の理由は↓です。
- 人以外の動くものに反応して作動するケースが相次いだため、現場の責任者や担当者の判断で止めた
- セキュリティーの意識が緩んできていた。
原発立地地域では、イノシシなど野生動物が原発事故後から繁殖し、敷地内への進入も日樹王茶飯事だったらしく、それに合わせ警報装置を切ることも日常的だったようです。
これに対し、立地首長からは「テロなどが有ったらどうするのか?」などの憤りのコメントが出されたのは当然でしょう。
それだけ重大な事なのに、原子力規制委員会が行ったのは‘厳重注意と再発防止指示’だけで終わりなんですね。
原発事故前と全く同じ対応じゃないですか。
東電では福島第二原発の‘再稼働’をもくろんでいるとされますが、こんな危機意識の無い東電と委員会の態度では、それこそ重大事故の再発の可能性が高まるだけだと思いますがね。
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コメント
しかし、全くお粗末としかいいようがないですよね。
大事故があるときは、こういう人災の積み重ねです。
もっとも、メルトダウンを隠したところですから、おいそれとは直らないでしょうね。
でも、そこにわたしたちが住んでいるわけですから、「厳重注意に再発防止指示」では済まされないですよね。
投稿: koji | 2016年9月13日 17:46
kojiさんへ
納得できないですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月13日 17:49
イノシシ曰く「東電職員よりははるかに無害です」
投稿: ましま | 2016年9月14日 07:28
ましま
それは良い皮肉ですね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月14日 08:36
広島、長崎、第五福竜丸に代表される漁船汚染、そして福島、とこれだけ核の被害にあってきた善良な庶民をどこまで馬鹿にするのでしょう。
アメリカではテロで原発に核攻撃された場合の訓練は
ずいぶんつみ重ねているようです。
投稿: あね | 2016年9月14日 17:37
人間って・・・浅知恵・・・ネヅミとかイタチとか・・・無邪気なもんですねえ。
投稿: 山口ももり | 2016年9月14日 18:56
あねさんへ
自分自身が体験しないとだめなんでしょうかね
山口ももりさんへ
野生動物は、生きるのに必死ですからね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月14日 19:18