「核兵器禁止」について、日本はズ~っと棄権
国連の場において、5年に1度という間隔で『NPT(核不拡散条約)再検討会議』というのが開かれています。
2015年(昨年)の開催時には、唯一の原爆の被爆国である日本からは、1000人を超す代表団と市民が参加し、633万筆の署名が提出されたそうです。
NPT再検討会議では、核兵器の非人道性を告発し、「核兵器の人道的影響に関する」共同声明への賛同は160カ国となり、国連加盟国の8割にぼっています。
これは史上最多だそうですが・・・
一方、日本政府は、国連総会での核兵器禁止の国際交渉開始を求める決議案に対して1996年に初めて提案されてから2015年の総会にいたるまで20年連続で「棄権」なんですよね。
今年の作業部会の設置に対しても「棄権」し、「棄権」したのに会議に出てきて核保有国が主張する「段階的アプローチが現実的」などと核保有国の代弁者として振舞い、8月の国連総会に対する核兵器禁止条約の交渉開始を求める勧告に対しても棄権したんですよ。
これは、アメリカの核の傘にある日本としては、これしかないという洗濯なんでしょうが、当のアメリカ・オバマ大統領は被爆者を前に「核兵器なき世界を追求」すると演説しちゃっていますので、なんとも恰好がつかない対応でしょう。
一部の報道では「オバマ大統領の『核兵器の先制不使用』に対しても安倍首相は『抑止力を弱める』として反対の意向を示した」というのが有ったそうです。
政治や外交には裏表が有るのは当然ですが、そう言う裏事情を抱えているとしても日本政府の核兵器に対する態度、日本国民からは疑問出るのは当然でしょう。
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コメント
こんばんわ。
「棄権」だなんて、何を考えているでしょうかね。
これは良くない行為ですね。
投稿: H.K | 2016年9月11日 (日曜日) 21:48
H.Kさんへ
何か深い意味が有るのでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月11日 (日曜日) 22:05
この問題は、それぞれ言い分があって、難しいでしょうね。
ただ日本人的には、核兵器廃止してもらいたいところですね。
投稿: もうぞう | 2016年9月12日 (月曜日) 18:09
もうぞうさんへ
いろいろな外交の形が、今の日本の平和を維持していることは間違いない事実ですが、その手段の中に「核問題」も入っているのも当然です。
それでも、核兵器廃止は日本国民として黙っているのはできないですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月12日 (月曜日) 18:47