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2016年9月10日

お魚の‘産地’とは何ぞや?

スーパーなどに並ぶ野菜に、産地が表記されることは常識となりました。それどころか最近では生産者名まで表示されているのも有ります。

産地名の表示、野菜なら納得できるのですが、海洋で獲れた魚にも「○○産」と国名や市町村名などが表記がされていることには、何ともへんな気がするんですよ。

広い海、どこで誰が獲ろうとも、「○○海」と表記するだけで良い気がしまして、ちょっと調べてみました。

すると、「日本の船が獲ったのは国産」で、同じ海域でも「外国の船が獲った場合はその国の産」とするというのがまず基本だそうです。

【 外国産の規定 】

  • 日本以外の国・地域に船籍のある船が獲ったもの
  • 海外生産品には漁獲水域名の表示義務が無く、‘原産国名↓’の表示のみが義務

    原産国とは「一の国又は地域の船舶により公海並びに本邦の排他的経済水域の海域及び外国の排他的経済水域の海域で採捕された水産物」については、当該船舶が属する国が原産国である。(世界税関機構(WCO)の協定から)

【 国産の規定 】

  • 「日本籍船の漁獲物」のことを指す(船の国籍登録が日本)
  • 国産の場合、「国産」の文字を表示する必要は無い。その代わりに漁獲水域名(魚を、海のどこで獲ったか)の表示が義務付けられている。
  • 回遊魚など、広域の複数の海域に跨った場合は、特定の水域名の記載が困難なので、水揚げした港がある都道府県名を表記する。

つまり、魚の産地とは獲った船の国籍や獲った海域、そして港などで変るということのようです。

例えば津軽海峡で獲られる同じマグロでも、青森の大間町の船が獲れば「大間のマグロ」、対岸の北海道の戸井町の船が獲れば「戸井のマグロ」となること・・だったり、外国産のものは日本海で獲られたものでも、分らないまま買うことになるということですよね。

ただ、それでいいのでしょうかね?買う立場としては、なにか、変な気がします。

‘どこどこ港所属の・・・丸が捕獲’という表記でも良い気もしますが・・・たぶんそれでは問題があるんでしょうね。

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コメント

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
これを読めば、「これは、国産か、外国産か?」の違いが分かりますね。(・_・)(._.)

投稿: H.K | 2016年9月10日 22:34

H.Kさんへ

判りますか?

投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月11日 08:06

”素朴な”漁師と書いてしまいましたが、とった魚をどこに陸揚げするか、無線で相場が高い所を選んでその都度変わるという話を聞いたことがありますが、そこへ往復する燃料費、時間などいろいろな判断は複雑です。

今や相当高度な仕事でしょう。

投稿: ましま | 2016年9月11日 08:14

ましまさんへ

魚群探知機など最新鋭の機器は高額だそうで、それだけでも経費倒れになりかねないですからね

投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月11日 16:50

いずれ問題になってくる可能性が、高いと思います。

投稿: もうぞう | 2016年9月11日 19:09

もうぞうさんへ

なりますかね?

投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月11日 22:04

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