オランダには○○○が無い
TPPは、日本国内の農産業に大きなダメージがあることは、TPPに強引にアメリカが参入してきた次点で予想がついていました。
それは、お隣の韓国がアメリカとの農産物の条約締結によって、危機的な状態になっていることを知っているからです。
何と言っても、農産物の輸出では世界一のアメリカです。安いし、何でも作っているし、生産量も桁違いですから、かないっこありません。
それはともかく、農産物の輸出でアメリカに次いで世界第2位の輸出量を誇る国はどこだか、知っているでしょうか?
なんと、それはヨーロッパの『オランダ』なのです。とても、意外ですよね。わたしはビックリでした。
ただ、農産物と言っても「穀物」や「肉類」が主であるアメリカと違って、オランダのは花、つまり園芸の産物が主力なのです。
ところがその量と取り組み方がとんでもないようです。
オランダ農業はとても高度に産業化されていて、同国の国際空港であるスキポール空港の近くに立地する‘花市場’は、輸出ののための巨大な物流拠点になっているそうです。
この分野の農産物に関してなら世界一でしょうね。
ではなぜに、オランダでは農産物の輸出が高度な産業化がなされているのでしょう?
その疑問の答えは、オランダでは農業を担当する国の機関は日本のように農水省ではなく、『経済省(Ministry of Economy)』の一部門で扱われているからなんだそうです。
つまり、「農業=産業の一つ」と考えているということです。「それじゃ、農水省は何をしているの?」と思いますよね。
そもそも、オランダには『農水省』も『農水大臣』も存在しないのです。
これも、わたしには驚きでした。
ただ、世界の会議や交渉には農産物担当の経済省の副大臣が出て行き、その時には便宜上で‘農水大臣’と名乗ってもいいことになっているんだそうです。
なんと、おおらかな考え方なんでしょうか。またまたビックリでした。
このオランダの農林水産政策を基に「農水省の解体」というユニークな考えを、「攻めの農業」を提唱する安倍政権に提唱している人物が居るのです。
それが、香川県選出の民進党・玉木雄一郎 衆院議員(47)なのです。その名を聞いて、今回の民進党の代表選に立候補した人物と直ぐに解かった人は、政治通ですね。
たぶん、落選するでしょうが、面白い考えを持つ人物だと感じ入りました。
議会制民主主義とは、少数意見を多数で議論するとわたしは習った記憶が有りますが、このようなユニークな考え、議論されると面白いです
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コメント
とってもおひさしぶりです
オランダってなんだかんだで経済力あるというか、国土狭いのに国民の体は大きいし、いい国ってイメージしか無いわ
親日国でもあるからかな?
投稿: くぽ | 2016年9月 2日 22:25
くぽさんへ
江戸時代から「蘭学」などでかかわりが深いですね。わたしにはサッカーの強豪国と言うイメージも有ります
投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月 3日 10:21
オランダが農業大国であることは、知っていましたが、詳しくは知りませんでした。
そもそも日本の農業は、アメリカを手本にしたのが間違いの元でした。
ヨーロッパ諸国を見習うべきだったのです。
投稿: もうぞう | 2016年9月 3日 19:16
もうぞうさんへ
そうかもしれませんね。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年9月 3日 19:28