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2016年11月 3日 (木)

日本女性の初ての選挙

きょう、終戦間もない昭和21年にGHQの指導によって日本史上初めて女性に参政権が与えられたとき、選挙を行った村の女性たちの混乱ぶりの話しを、叔父から聞きました。

「選挙とは男性だけの事」というのが、常識であった村の女性たちにとって全く未知の世界であり、投票の意味すら解からないのが当たり前の田舎です。

投票所に訪れた女性は何をどうして良いか判らず、まずどこから入って、どこから出るのさえ分からず、あちこちキョロキョロしている女性が少なくなかったそうです。

もっと問題だったのは、文字の読み書きができない女性が多かったことです。「女性に学問は無用」という考えが当たり前でしたので、亡き祖母も学校に行かなかったので読み書きができませんでした。

ですから、投票しようにも‘候補者の名前が書けない’と言う女性が続出したそうです。

では、候補者の名が書けない女性はどうしたのか?

年配の女性の場合は↓

おら、字 書がんにぇ、誰が書いでくんちぇわたしは文字が書けませんので、誰か代りに書いてください)」

と、助けを乞うことが珍しくなかったそうです。

しかし、若い女性たちは「文字が書けない」というのが恥ずかしくて、代筆も頼めず困り果てていることが見られ、哀れだったそうです。

そんなことはしばらく村では続いたようです。

そういう時代のころ、叔父が見た、ある年配の役場職員がとった、機転の利いた行動が今でも忘れられないそうです。

投票に来てモジモジして悩み苦しんでいる若い女性、それは明らかに文字が書けないのは叔父にも判ったそうです。
しかし、女性はそのことは恥かしく、困り果てていたのでした。

そこで、それを見ていたある役場職員が、こう言いながらその女性に近づいたんだそうです。

あ~ほうだった!○○さんは手が悪かったない。代わりに書いでやっかんない」(あぁそうだった!○○さんは、手が不自由でしたね。代わりに書いてやりますからね

読み書きができないのではなく、手が不自由で書けないでいたというふうにして、恥をかかせないようにしたその行動でした。

まだ若かった叔父は、とても感心したそうです。そういう公務員が今でも多くいることを期待したいです。

それにしても、代筆可能な時代だったのですね

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コメント

それでも投票に行く心意気。今の若者の投票率にくらべ、素晴らしい時代があったのですね。

投稿: ましま | 2016年11月 3日 (木) 19:53

そうですよね。教育があるから時代は
進んだ、とも言えない時代です。
最近の選挙では三分の一位の投票率が普通。
政治に関心を持つこと自体
「アカ」と言われるような世の中に
なってきそうでこわい。

投稿: あね | 2016年11月 3日 (木) 22:33

その時代、女性の投票率はいかほどだったのでしょうね?
どうも記事の内容からすると、結構高かったように感じますが。

投稿: もうぞう | 2016年11月 4日 (金) 19:57

ましまさんへ

役所のいう事は絶対と考える田舎ですから、全員行ったと思います。
私が選挙権を得たころでも投票率は90%以上だったとおもいます。今は5割ですがね


あねさんへ

政治に関心が在るかないかに関わらず、投票しないのは罪悪だと思っていたようです。


もうぞうさんへ

先にも記載しましたが、100%近い投票率だったと思われます。役所の言ううことを聞かないのは非国民的な考えがまだ存在していたようです。

投稿: 玉井人ひろた | 2016年11月 5日 (土) 12:23

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