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2016年11月 6日 (日曜日)

‘女性初の笛’そして福島への思い

昨日の11月5日(土)、全国高校サッカー選手権の福島県予選決勝が行われました。

今年は2校とも福島県郡山市に在る高校で、『尚志高校』(福島県の私立高校)と『郡山高校』(福島県立高校)の対戦となりました。
結果は<2対0>で、全国大会が常連となった尚志高校が昨年に続く優勝という前評判通りの結果となりましたが、とてもレベルの高い試合でした。

その試合を視るのを楽しみに待っていた私が12時からのライブ中継を食い入るように視ていたのは当然(?)なのですが、試合内容もさることながら大事な決勝の主審を視て驚いたのです。

長い髪を後ろで束ねた、なんと、なんと‘女性の主審’だったのです。

高校男子のサッカー選手とは、すでにプロのJリーガーが居る年代です。実際に尚志の選手はJリーグの下部組織出身の選手が多く所属しています。

ルール上は、主審・副審には男女の規定は存在しません。しかし、小中学生は別として、高校生以上の男性と比べると走力が劣る女性の審判員は(選手より走る量が多いくらいの主審では)無理があるとして、主審を務めることは避けられてきました。

それゆえ、男子高校サッカーの試合に女性の主審が笛を吹くということは“在りえない”ことですし、未だかつてなかったことです。

それで、その主審を務めた人物も女性を意識させないスムーズなレフェリングをしていたので、私は最初、「女性主審は見間違いか?」と思いました。

そしたら、今朝の朝刊に「女性初 主審を務める」という小見出しで、この審判員の紹介記事が載っていました。

・・・(福島県の)元Jヴィレッジ職員で国際審判員の‘今泉奈美さん’(38)=旧姓・佐藤=が女子で初めて主審を務めた。・・・(中略)・・・
今泉さんは宮城県東松島市出身。新潟県の専門学校を卒業後Jヴィレッジに就職した。在勤中の平成20年に国際審判員の資格を取得。毎日20㌔の走り込みを欠かさず、なでしこリーグやU-20女子W杯など国内外で主審を務めてきた。

地元紙には↑のようなプロフィールが掲載されました。

身長はたったの149センチしかないとのことですが、ゲーム中には堂々とした様子からそれほど小さく感じられませんでした。

ただ、パスされたボールを避けたときに胸に手をやってかがむ様子は女性らしかったですね。

それに今回負けた郡山高校サッカー部の10番を背負う『平 龍生選手』の高速ドリブルにはさすがについていけず遅れて、微妙な判定は有りました。

ただ、ご本人が試合後に「両チームからリスペクト(敬意)を感じた。サッカーの楽しさを実感した」と語ったように、素晴らしいレフェリングでした。

日本サッカー協会、素晴らしい判断だったと思います。

日本の国際審判員↓
https://www.jfa.jp/referee/profile/international_referee.html

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コメント

こんばんわ。
・「文章」を読んで。
それは、知りませんでしたね。

投稿: H.K | 2016年11月 6日 (日曜日) 21:26

H.Kさんへ

地方大会ですから、知らないでしょうね

投稿: 玉井人ひろた | 2016年11月 6日 (日曜日) 22:04

女性の活躍の場がどんどん増えますね。
しかし今回のタイトルバナー画像、なかなかフォトジェニックですな~

投稿: もうぞう | 2016年11月 7日 (月曜日) 18:15

もうぞうさんへ

タイトルバナーへのお褒めの言葉をいただき、恐縮です

投稿: 玉井人ひろた | 2016年11月 7日 (月曜日) 18:17

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