斂葬の儀(れんそう の ぎ)
100歳で亡くなられた三笠宮崇仁親王殿下の『斂葬の儀』は厳かに行われたようです。
天皇皇后両陛下は、皇室の慣例として欠席なされましたが、平成12年(2000)7月25日に行なわれた香淳皇后の『斂葬の儀』のときに両陛下とともに(夏バテで)欠席された皇太子妃雅子さまは、今回はしっかりと参列されたご様子がテレビで報道されましたね。
それにしても、今回は叔父である三笠宮殿下の葬儀に参列できないどころか、母親である香淳準皇后の葬儀にも参列できないというのは・・・天皇陛下というのは面倒な立場(身分)ですね。
その参列しない理由も、理解できるような・・・できないような・・・ものです。
>天皇が先帝(父親)以外の者の葬儀に参列しない理由(※斂葬の儀には天皇陛下の代理者(侍従)が参列される。)
- 天皇陛下は「現人神(あらひとがみ=人間の姿をした神)」であり、人間の死には何の心の乱れは無い。
- 天皇陛下は、現人神なので目下に対して、会釈や頷いたりはされても、頭を下げられないお立場なので、出席しても拝礼でき ない。
※終戦記念日・全国戦没者追悼式の「全国戦没者之霊」、東日本大震災追悼式の「犠牲者之霊」など、特定の個人ではない‘不特定多数’には頭を下げられる。
さらに、神道の考えで、‘死は忌み嫌うもの。穢(けがれ)’とされ、近親者は死者を避けるという風習も根底にあると思われます。
終戦後、昭和天皇は「人間宣言」というものを国民に向けて行いました。
つまり、そこから現人神では無くなったわけですから、おのずと親や親族の葬儀には参列して何も問題は無いと思うのです。
昔の慣例と発表されていますが、実際は皇室典範による規定であることは間違いないと思います。
生前退位云々より、こういうところの修正を先にしたほうが良いんじゃないですかね?
とても簡単な修正内容だと思います。
<参考>・・・『大喪儀』と『大喪の礼』の違い。
・『大喪儀』(たいそうぎ)
⇒天皇皇后または先帝の妻である皇太后の葬儀で、皇室・皇族だけで行われる「斂葬の儀」や「陵所の儀」などの(『大喪の礼』を除く)皇室・皇族の儀式。・『大喪の礼』(たいそうのれい)
⇒明治から始まった国家の儀式。
『大喪儀』の儀式の「斂葬の儀」と「陵所の儀(りょうしょのぎ)」の間に挟まれた順序で執り行われる。
紛らわしいですね。
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コメント
皇室の言葉使い?は独特で、複雑にしていると言いざるを得ませんね。
またお墓入り?が早いんですね。
投稿: もうぞう | 2016年11月 5日 (土曜日) 19:28
もうぞうさんへ
わざと下々には解らないようにしているかのようですね
投稿: 玉井人ひろた | 2016年11月 5日 (土曜日) 19:31