AMR・・・・・薬剤耐性
1980年(昭和55年)ごろから、今までの抗菌薬(抗生物質)が効かない、薬剤耐性=「A M R 」(Antimicrobial resistance)を持つ細菌(耐性菌)が世界中で増え、免疫が弱っている人、高齢者や子供たちが病状を悪化させたり、亡くなったりすることが起り、今後も増加することが予測されて国際問題になっているというのです。
日本政府でも、この問題に対しタレントの宣伝大使を使って減らす運動を本格化しています↓
http://www.cas.go.jp/jp/houdou/161129amr.html
この耐性菌は、患者の何気ないことでも発生するんだそうです。
例えば・・・
- 「この薬は必ず5日間、飲み切ってくださいね」と医師から指示された薬を、症状が軽くなったからといって途中で止めてしまった
- 「1回2錠を飲んでください」などと指示された薬を、勝手に1回1錠に減らして服用した
- 同じ(風邪などの)症状だからと、医師の診断を受けずに家族(他の人)に処方された薬剤を服用した
(※、抗菌薬は、細菌感染症のためのもので、風邪などのウイルス感染症には直接の効果は無い)
抗菌薬については、こうした自己判断で医師の指示に従わない使い方をすると新たな耐性菌が出現するリスクが高まるんだそうです。
いわば、“人間が作り出した凶悪細菌”が増えているということでしょうか?もしこの耐性菌に感染したら、効く薬品が無いのですから対処療法しかないわけです。
まことに恐ろしい話です。
しかしながら、
日本でも、数年前に抗生物質が効かない「多剤耐性結核菌(MDR-TB)」というのが増えている問題が一部のテレビで特集されましたし、このブログの記事もしました↓
https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2007/02/post_52ef.html
が、その後はマスメディアはオリンピックやTPP問題に比べそれほど関心を持った報道はしていない気がします(?)
命の危機管理に直結する、いわば見えない敵と戦うこの問題、国としてマスメディアにアクションがあるのでしょうかね。
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コメント
有名なのは、結核ですよね。
ほんと他人事のようですが、しっかり対処していかないと、大変なことになる可能性大ですね。
投稿: もうぞう | 2016年12月 7日 (水曜日) 19:32
もうぞうさんへ
一番恐ろしいのは‘目に見えない’こと、次いで‘感染は病院で多い’ことでしょうね。
投稿: 玉井人ひろた | 2016年12月 8日 (木曜日) 10:32