日本に‘『鎖国』は無かった’
文部科学省は2月14日、次期学習指導要領の改訂案を発表し、そのなかでこれまで歴史の教科書で使われてきた「鎖国」という表記をやめ、「幕府の海外政策」に改めることを表明しました。
私としては、「やっと改めるのか」と言うのが正直でしたね。
「鎖国」という語が初めて使われたのは幕末の黒船来航の年知られる1853年(寛永6年)、それも幕府のお偉いさんの一部である幕閣の間で、一般人は全く知らないことだったのです。
一般に普及するのは幕府が倒れた明治時代(1868年~)以降であったことは、一昨年に私は知りました。
それを知った際に、国では2020年までに教科書から無くすという計画も知ったので、今回の報道も驚きませんでした。
鎖国と言うのは外国人から見た幕府の管理貿易の感想から出た造語であって、パスポートや入管管理局がある現在から見れば当たり前の制度、つまり日本は200年以上も先進の貿易体制をしいていたことになります。
貿易していた国家は中国、朝鮮、琉球、オランダ、スペイン、ポルトガル、記録によれば4代将軍徳川 家綱の時代、水戸の徳川光圀が結婚して2年目の28歳)ころ砂糖は1320トンも輸入されていたようです。
後にポルトガルだけが入国禁止になり、同時に入国が厳しくなったのが、‘国に鎖が在る’ように見えたようです。
私たちが習った歴史は、まだまだ変るようです。
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コメント
貿易は海民の得意技です。ただ入国管理は聖徳太子の頃から始まったらしくこの面では結構厳しかったようです。
投稿: ましま | 2017年2月19日 16:47
ましまさんへ
お隣に強大な国家が有り、その脅威も手伝って日本では昔から海上警戒は常だったのでしょうね。
ただそれによって、アヘン戦争後もイギリスの支配が及ばなかった根本理由なのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2017年2月19日 16:51
明治天皇すり替え説。なんてものあるようですしね。
私は、昭和天皇崩御の日にも疑問があります。
1月7日でしたっけ?
投稿: もうぞう | 2017年2月19日 19:00
もうぞうさんへ
昭和天皇の崩御の日は、日曜とかあまりにもタイミングが良くて、いろいろ憶測されました
投稿: 玉井人ひろた | 2017年2月20日 07:55