ゆうじろう、石原、浜渦、小池 の‘ご縁’
石原慎太郎氏は昭和30年代にはすでに芥川賞作家として知名度を固めていたようですが、私が知ったのは、石原氏の小説を映画化した作品に抜擢された「石原裕次郎」という超人気俳優の兄ということでの知名度アップからでしょう。
その後、石原氏が昭和43年(1968年)に『第8回参議院議員通常選挙』に‘全国区’から自由民主党公認で出馬し、史上最高の301万票を集めて初当選したときも、その当選の一番の要因は「裕次郎の兄」という知名度の高さだったと思います。
ところが、この初当選にはもう一人の「ゆうじろう」が大きな働きを担っていたのです。
それは兵庫で貿易会社や石油卸会社を経営していた「小池勇二郎」と言う人物、なんと小池百合子東京都知事の父親なのです。
小池勇二郎氏は、石原氏初当選の時に『選挙対策関西本部長』を担って支えていたのだそうです。(二人が出会ったのは昭和36年(1960)ごろで、石原氏はまだ30代。小池勇二郎氏は40代。百合子氏は小学生だった)
さらに、最初は小池勇二郎氏の書生をしていて、大学卒業後に石原氏の秘書になり、石原氏が東京都知事になったときには副知事に就任し、築地移転の中心的役割をした浜渦武生(はまうず・たけお)氏なのです。
つまり、築地市場移転問題で都議会が参考人として名指ししている石原元知事と浜渦元副知事は、小池百合子都知事を中学生ぐらいからよく知った間柄なのです。
実は、小池氏が初登庁するときに先導したのが浜渦元副知事だったんだそうです。石原氏に至っては、猪瀬元都知事が辞職した際に小池百合子氏に「「金を出してやるからすから都知事選にでたらどうだ。恩返しだ」と勧めた事実があったそうです。
そう言うふうに石原氏と浜渦氏にとって半世紀来の「大恩人の娘」になる小池百合子知事なのです。
ただし、言い換えれば半世紀も前から小池氏は石原らを嫌っていた可能性も有ります。
石原氏と浜渦氏、両人の現在の心中はどんなものなのでしょうかね?
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コメント
何とも因縁?不可思議なつながりでしうね。面白い人間関係です、初めて知りましたよ!
投稿: JACKS | 2017年2月11日 10:11
『魑魅魍魎の世界』そのものですね。
『同じ穴のムジナ』そんな言葉も浮かびます。。。
参考人質疑??? 百条委員会による質疑をするべきですが、やらないでしょうね〜。
投稿: ススム | 2017年2月11日 13:26
JACKSさんへ
世は不思議な縁です
ススムさんへ
同じ穴のムジナ、そう感じますよね
投稿: 玉井人ひろた | 2017年2月11日 15:27
私の年齢の人間にとっては、裕次郎よりはるかにかっこよくデューしたのが兄、慎太郎の方。「太陽の季節」今では、そんなに騒ぐほどのこともない場面がとてもショッキングに世の中に登場していました。「狂った果実」・・・ネーミングのセンスの新しさが、さすがと思ったものです。後から裕次郎が出てきましたが、私にはイ・マ・イ・チ。アッタマワルソー・・・顔だって???なあんてね。だから裕次郎のおかげで慎太郎が世に出たとはおもいませんねえ。
投稿: 山口ももり | 2017年2月11日 18:48
山口ももりさんへ
私にとっては石原裕次郎も少し違う時代ですからね。捉え方も違いますね。
投稿: 玉井人ひろた | 2017年2月11日 20:59