伝説、その大きさは桁外れ
古代神話には巨大な神や、巨大な鳥獣が沢山出てきます。
我が村の名山のひとつで、昨年に登山道が開通した大名倉山にも大蛇の伝説があります。伝説によればこの山に巻きついていたそうですから、最低でも長さは2里(8Km)あったことになる大蛇です。
巨大な神や鳥獣が出てくる神話といえば一番先に頭に浮かぶのは、やはりヨーロッパのギリシャ神話でしょう。
何と言っても、ギリシャ神話は神々が巨大です。
地球(直径約1万2700Km)を担がされている巨大神のアトラース(アトラス)の像や絵画はもっとも有名で、その大きさを示すものでしょう。
ところが、アジアの神話に出てくるのは、そんなものじゃないのです。
インド神話に出てくる『神鳥ガルダ』の大きさはとんでもない大きさなのです。
『ガルダ』とはサンスクリットやヒンディー語による名称で、パーリ語では『ガルラ』(Garula)、英語やインドネシア語などでは『ガルーダ』、漢訳では『食吐悲苦鳥(じきとひくしょう)』となるそうですが、その姿と大きさと主食を紹介してみます。
- 金色と赤の翼を持ち頭に「如意宝珠(にょいほうじゅ)」を頂き、鷲(わし)の如き獰猛な鳥類の一類を神格化した姿
- つねに金の火焔を吐いている。
- 龍を常食としている
- 翼を広げると336万里(1344万Km)にも達する
336万里とは「1344万Km」に値しますが、この長さは地球を1000個並べても届かない距離すし、地球から太陽までの距離の約10分の1にあたります。
龍がエサのガルダの前では、ギリシャ神話のアトラースすら虫のような大きさです。
やはり、アジアの想像力は凄いです。
ちなみに、神鳥ガルダは中国に伝わると迦楼羅天(がるらてん)という武神になり、それが日本に伝わると「烏天狗」になったと考えられています。
鼻が長い大天狗は、日本独自のもので烏天狗より時代は新しいようです。
世界の神話(南米、アジア、アフリカ、ヨーロッパ)で興味深いのは、よく似た怪物がとても多い事、そして、特におもしろいのは、必ずどの神話にも「龍(ドラゴン)」が出てくるという共通点があることです。
考古学者の一部が主張している「人類と恐竜はかなり近い時代まで共存していた」という説を物語っている気がします。
そうだとしても、ガルダの大きさはとんでもないです。桁違いを遥かに超えます。
| 固定リンク | 0
コメント
スケールが違い過ぎますね!
投稿: 吉田かっちゃん | 2017年2月23日 11:26
吉田かっちゃんへ
話しにならないですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2017年2月23日 11:31