‘貧乏くじPKO’?・・自衛隊の嘆き
南スーダンへのPKO派遣も2011年、東日本大震災が起こった年が始まりです。
- 2011年7月、
国連安全保障理事会は、独立した南スーダンへのPKO部隊の派遣を承認。 - 2011年8月
日本政府へもPKO派遣要請が出され、当時の民主党・管総理は検討すると返答。 - 2011年9月
野田政権に替わった日本政府は、現地に自衛隊などの調査団を派遣。首都のジュバ周辺は安全と判断。 - 2011年11月
野田総理は閣議で陸上自衛隊の施設部隊を派遣する方針を決定。UNMISSに司令部2人と連絡調整要員1人を派遣する実施計画と政令を閣議決定。
派遣が開始される
その後、民主党政権が倒れ、その民主党の派遣決定に抵抗した自民党の安倍政権になっても、自衛隊のPKO活動は継続されました。
- 2016年7月
自衛隊PKO部隊の周辺で戦闘が起っているとして、隊員の安全確保が問題になる。
しかし、中谷元防衛大臣は「戦闘」とせず「複数の発砲事案が発生」という表現を使い派遣継続。 - 2016年11月
安倍政権は、安全保障関連法に基づき、自衛隊に武器を使用し「駆けつけ警護」の任務を付与することを決定。 - 2017年2月
陸上自衛隊PKO施設科部隊の日報で、政府が否定していた「戦闘」という表現が何度も使われていたことが判明。
しかし、稲田防衛大臣は「戦闘ではなく武力衝突である」として、派遣は継続。
そしてついに3月11日、やっと“治安悪化を認めたかのように”南スーダンでの国連平和維持(PKO)活動に派遣している陸上自衛隊の施設部隊を5月末に撤収させる方針を決めたことが、安倍総理によって発表されました。
その安倍総理の発表時間は、森友学園理事長の記者会見をまるで‘遮るか’のようにぴったり同じ時間でしたことは、実に面白かったですね。
それはともかく、今日の朝刊でそのPKO部隊の今まで知らなかった事実が判ったのです。
日本の自衛隊は、戦闘を避けるため今の様な場所で陸自の施設科部隊が活動しているものとばかり思っていましたが、そうではなく敗戦国の日本の部隊だから道路工事などの場所に行かされていたんだそうです。
あのような場所や活動に着いているのは先進国では日本ただ1国だけ、普通はアジアなど後進国が‘外貨獲得’のために作業員を派遣する場所なのだそうです。
その証拠に他の欧米諸国では司令部派遣が普通で、そこでは先進国間の軍事問題の交流などの外交が優雅に、安全な場所で、日本抜きで行われているんだそうです。
つまり、日本は貧乏くじを当てられているらしいのです。
ほこりまみれで活動する現地の隊員は、そのことを一番よく知っていて「俺たちは国家に貢献しているのか?」と疑心暗鬼なっているそうです。
これも政府の隠蔽の一つなのでしょうか?国会では論議されるのでしょうか?
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コメント
こんばんわ。
そもそも、「PKO部隊」は、何の為に設立をしたのでしょうか・・・。
疑問視をしたいですね。
投稿: H.K | 2017年3月12日 (日曜日) 19:04
いつもながら、良く調べ上げておいでですね。
へたな報道機関よりよく分かる?ですね。
投稿: もうぞう | 2017年3月13日 (月曜日) 18:24
H.Kさんへ
PKOはそれなりに国際支援には貢献している組織ですよ
もうぞうさんへ
新聞記事などは、少しづつ記者の主観が入りますので、複数の記事を自分なりにまとめて理解しようとしています
投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月13日 (月曜日) 18:33