100年以上前もに‘電気自動車’はあった
トヨタ・ホンダのハイブリット車に対抗して、日産や三菱が電気自動車を一般化していますが、どちらも新世代自動車ということになりまましょう。
特に、ハイブリット車に少し遅れた形で一般化し始めた電気自動車の方が、新しい技術の自動車であり、化石燃料過剰消費にも配慮した環境に優しいものと言うイメージが強い気がします。
ところがどっこい! 電気自動車の歴史は古いのです。
なんと、今から100年以上も前の1900年代初め、日本では明治30年代のアメリカではすでに電気自動車が「OOO・エレクトリック」などの名称で生産販売され、人気の自動車として街中を走り回っていたというのですから驚きです。
しかも、乗用車からトラックまで有ったそうです。
電気自動車は、ガソリン車のようにエンジン始動(クランク使用)に力や技術を要しないでスイッチで運転する電気自動車は、静かなことも加味され特に女性に人気が高かったそうです。
1902年(明治35年)にアメリカの『ベイカー・モータービークル社』が生産販売を開始した『ベイカー・エレクトリック』というのは、その先駆者だそうで今では常識となった自動車の技術が初めて使われたそうです。
- 各部にボールベアリングを多用
- 初めて駆動系にベベルギアを採用
- 1馬力のモーター
- 時速40kmの走行が可能。
- 一回の充電で最長で80kmまで走行可能
この年代には、日本にも電気自動車が輸入され、地下資源に恵まれない日本にとって画期的なものだったため、直ぐに開発研究が行われ、大正8年(1919)には国産初の電気自動車ができたそうです。
- 製造者=野沢三喜三氏
- 自動車名=テルコエレクトリック
性能はアメリカ製のものとほぼ同じでしたが、バッテリーはアメリカ製で「エジソンアルカリ電池」というのを50本使用したものでした。
この時代に、アルカリ電池が在ること自体も驚きかもしれませんが、乾電池と言うのは明治20年(1887)に『屋井仙蔵』と言う日本人によって発明されていました(ただし、特許は翌年に別の日本人によって取得された)ので、他人の発明を我が物にすることが得意だったエジソンがアルカリ電池を製造していたのは当然のことでしょうね。
ただ、電気自動車は10年ほどで人気が落ち、製造販売が無くなったそうです。
無くなった一番の問題点は走行距離と充電のリスクで、現在と全く同じであることがとても面白い。
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コメント
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
それは、初めて聞きましたね。
投稿: H.K | 2017年3月19日 (日曜日) 21:10
H.Kさんへ
殆どの人が同じ思いかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月20日 (月曜日) 08:04
先日新聞で見ました。
ビックリでしたね。
しかし電気自動車の方が排気ガスは、出ないので安全のようですが、発電に際しては、大量の排気ガスを出していますし、送電の無駄も気になります。
もっとクリーンな発電方法が普及すれば、電気自動車も良いのですけどね
投稿: もうぞう | 2017年3月20日 (月曜日) 15:52
もうぞうさんへ
太陽光発電付車の性能が上がるといいですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月20日 (月曜日) 18:34