内閣総理大臣夫人とは・・・公?私?
昨日の国会の参議予算委員会でのこと、学校法人「森友学園」への国有地払い下げ問題をめぐり、「名誉校長」だった妻の昭恵さんと学園側の関係を追及する共産党の小池晃書記局長とのやり取りの中で、安倍晋三首相は・・・
「妻をまるで犯罪者扱いするのは極めて不愉快だ。・・・
・・・私は公人だが、妻は私人だ。云々・・・」
と、答弁し声を荒げたようですが、不快なのは国民のほうですよね。それはともかく、このやり取りで一番気になったのは
・安倍晋三総理 曰く・・・「妻は私人だ。」
・小池晃書記局長曰く・・・「総理の妻は、公人だ。」
と言うところで、どちらが正しいのだろうと思った次第です。
まず結論から言ってしまうと、日本には総理大臣の妻を公人(公職)とする法律が無く、単に総理の配偶者であり私的パートナーであるとなるため、『安倍総理の言い分の方が正しい』ということになります。
それなら「私人」なのかというと、そうとは言い切れない現状が存在するのです。
総理大臣の妻について>
- 正しくは「内閣総理大臣夫人」となるが、外国訪問の場合「ファーストレディ(ジャパン・ファーストレディ)」と呼称されることが多い。
- 総理の外遊への随行する。
- 総理の‘公的活動・行事’への随伴をする。
- 総理が‘公的活動・行事’へ行かれない場合に、‘名代’を務める。
- 日本では首相夫人の活動をサポートする予算や法律は特に存在しないが、
2~4の活動にかかる総理大臣夫人の費用は「‘国家公務員’等の旅費に関する法律」等の法律に基いて財務省によって国家予算(税金)から拠出される。
(※公的活動=災害被災地の慰問、文化事業の視察、運動競技の参観、来賓の歓迎行事や晩餐会など)
内閣総理大臣夫人という立場は「公人(公職)」には当たらないが、完全な“私人”とも言えないということです。
「自衛隊は軍隊でない」、「天皇は元首ではない」、と言ったものと全く同じものです。
外国から見たら理解不能だろうなぁ。そもそも、日本人にも理解が困難です。
| 固定リンク | 0
コメント
私人なら外遊に随行するなよ!
随行するなら私費で賄うべし?なんちゃって。
投稿: もうぞう | 2017年3月 2日 (木曜日) 18:59
公道と私道……似たようなものです。見た目では区別が付かない。
投稿: ましま | 2017年3月 2日 (木曜日) 19:53
水戸黄門さんが天下の副将軍としての肩書きがあるからこそ、諸国の大名も『ヘヘヘ〜』となるんですよね(笑)
安倍昭恵さんも『内閣総理大臣安倍晋三婦人』として、その肩書きが最大限モノをいうわけです。
そのことを十二分に意識したうえで様々な行動を起しながら、今更『私人です』は到底通用するものではありません。
まったくもって見苦しい限りの夫婦です (怒)
投稿: ススム | 2017年3月 2日 (木曜日) 19:57
もうぞうさんへ
一部には、「総理夫人が公式行事に出ること自体‘私人’なのだから法律違反である」という話はかなり前からあるようです。
ましまさんへ
なるほど、そう言う例えもできますね
ススムさんへ
光圀は、副将軍より「中納言(=黄門)」という官位の肩書の方が上ですが、それはともかく、総理夫人の名が学校の校長に在ったら役人らは「へ~へ~っ」となりますよね
投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月 3日 (金曜日) 08:27
公人、私人、難しいですね。
投稿: 吉田かっちゃん | 2017年3月 4日 (土曜日) 17:30
吉田かっちゃんへ
早急な法律を作るべきでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月 4日 (土曜日) 18:38