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2017年3月16日

春の皿には‘苦み’を盛れ

昔から「春の皿には苦みを盛れ」という言い方が存在することを知っているでしょうかね。

これは先人たちの知恵の一つで、春には苦みのある野菜などを食べると体に良いということを言い表したものです。

Photoその苦味のある春の食べ物の代表は「フキノトウ」でしょう。

フキノトウの苦み成分の主を成しているのは、フキノール酸、ケンフェロール、植物アルカロイド、というポリフェノールの一種なんだそうです。

特にこの中のフキノール酸といのが注目を浴びているんだそうです。

フキノール酸には体内でのヒスタミン過剰分泌を抑えアレルギー症状を緩和する」という効果に期待が持たれ、咳などの症状緩和や花粉症予防への研究もすすめられているんだとか・・・。

フキノトウは日本では古くから民間薬にも用いられ、この苦みと香り成分には冬の間にたまった余分な脂肪や老廃物を外に出し、胃腸の働きをを整えることが知られている山菜でもあります。

つまり、ポリフェノール等知らなくても先人たちはもうとっくにフキノトウの良さを知っていたことになります。

明治に入って、西洋主義を重視、戦後はアメリカを目標にしてきた日本ですが、そのために先人たちの優れた知恵を再認識させられていることは皮肉です。

蕗(フキ)はミョウガやワサビなどとともに、20種類ほどしか確認されていない、数少ない純日本原産野菜の一つだそうですから、春の食卓に盛って食べたいですね。

我が家では、天ぷらやフキノトウ味噌にして(かなりの量を)食べました。

大人の味ですよね。

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コメント

庭に1株だけあるのですが増えません。かといって畑にして栽培するのも……。

投稿: ましま | 2017年3月16日 19:48

ましまさんへ

勝手に増えるものですが・・、乾燥地ですかね

投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月16日 21:10

これは知りませんでした。文明が進歩した現代においても、先人達の正しさを科学的に証明出来るようになったというだけで、先人達の知恵にはただただ驚かされることばかりです。
漢方しかり、ほうれん草に鰹節なんていう絶妙な取り合わせもまたそうなのだそうですね。

投稿: koji | 2017年3月17日 03:43

Kojiさんへ

そのために先人たちの優れた知恵を再認識させられていること、見直す必要があるのかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月17日 07:53

味覚が幼いのか?あまり好きではありません。
食べるのは、天ぷらくらいなものです。

投稿: もうぞう | 2017年3月17日 19:05

もうぞうさんへ

味噌ならいけるかも?

投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月17日 19:36

フキノトウは我が家では食卓に出ません。苦手です。

投稿: 吉田かっちゃん | 2017年3月18日 13:08

吉田かっちゃんへ

あの苦味は、好き嫌いを生じさせますよね。

投稿: 玉井人ひろた | 2017年3月18日 19:22

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